September 22, 2011

久々に

現在旅中。始めて2週間くらい経つけど、一か所にとどまっているので、旅というよりまた住んでいるという感じなわけです。

ラップトップを置いてきたから、日記の更新ができない。iPodから長文を打つのはなんか苦手だ。だからつぶやきとかFacebookとかは割に頻繁に更新できるけど、やっぱり日記は腰を据えて書きたいというもの。でも基本的に私は書き魔なので、ブログは書いていないが、原始的に紙にペンで旅日記を書きつけている。人はこれをマメやねえ、というかもしれないが、それは違う。本当に単に書きつけるのが好きなのだ、私は。でも今日は(も)暇なので、久々にブログを更新してみようという心意気。

さて、この旅の始まりは、なんかセンチメンタルだった。グアナファトの居心地が良過ぎたんである。何があるというわけでもないけど、何曜日は何してとか、友だちと会ったりとか、そういうのが単に楽しかったので、わざわざ違うことを始めるのがおっくうだったのかもしれない。でも、そこに自分を無理やり追い込むのも私の不可解な癖なので、いろいろな人に「●曜日に出発しますわ!!」と言いふらしていたので、気がつくとそうせざるを得ない状況になっていた。「旅前最後の来店やろ??」と言うてコーヒー代をただにしてもらったり、「気をつけていってくるんやで!!」と言うてハグをもらったり、そんなことされたらいくしかないじゃあないか!!出発日前日に飛行機のチケットのことをフィックスしとかなあかんかったのにちょっと値上がりしてごちゃごちゃ考えなければならず、スペイン語で問い合わせの電話をしたものの解決せずにいたから、こんな中途半端なまま出発するのも何だか不安だなあと思い、同居人には「もう1日いてもええかなあ?!」と出発を伸ばすようなことを前夜にほのめかしていたのだが、寝る前になってなんか魔女の宅急便のキキが「今夜にするわ!!」的なことをいっていたシーンが頭をぐるぐるまわりだしたから、これはもう出発するしかないのだよ、あたしよ、と思い、当日は朝から同居人を起こして行ってきますを伝えて出てきた。

そんな仰々しく言わんでも、単に予定通りに出発したといえばそれまでなのですがね。ちなみにバスの中はほぼ全道中寝るというリラックスぶり。D.F(メキシコシティー)を経由して、現在も滞在中のチアパス州サンクリストバルラスカサスへ。

チアパス州はどうしてもいってみたいと思っていた州の一つ。と言うのも雑貨がかわいい。変な雑貨を見かけたら、チアパス産と言われることが多かったからこれはぜひ我が目でみたいと思っていたのだ。それに加えて、メヒコ内(引いては世界の中でも)で一番貧困に苦しんでいる地域だということを学校で勉強したのでその現状も見ておきたかった。豊かな自然があり、アルテサニア(民芸品)の独自性が高いのにも関わらず、貧困に苦しんでいるというチアパスとは一体どんなところなのか。

やってきて一番最初に抱いた感想は、「外国みたい!!」だった。グアナファトの街並みもかなり他の街と比べると特殊なのだが、サンクリストバルラスカサスの街並みは何だか全てが低いのだ。高い建物がなくて、屋根には瓦が乗せてあったりする。建物は低いのに、街の高度自体は高いから山を見ると低い雲がかかっていたりするからなんか幻想的。人びとは背が低くて、男の人でも私よりも低い人がたくさん居て、なんか巨人になったような錯覚も抱きつつ、バスターミナルからセントロへ歩いたのだった。

以来、観光案内ブースで教えてもらったホテルの屋根裏部屋みたいなところに拠点をおいている。ドミトリーでもホステルでもないので、旅人と友だちになるチャンスはあんまりないのだけれど、ホテルのオーナーによくしてもらったり、ある日参加した遺跡ツアーで友だちが出来たり、結構快適に気ままに過ごしている。していることといえば、居心地のいいカフェを探したり、近隣の村を訪れたり、スペイン語の勉強をしたり、ひたすら歩いたり。まあ、はっきり言ってしまうと、どの街にいようがしていることが変わらない、やはり自分はどこに居ても自分である、と言うことを再確認している次第である。それがぜいたくな事だということにも気がついている。

しかし、実際に来て見ると新たな発見や、肌や目で感じることも多くやはり旅はいい。サパティスタへの活動や関心が高く、ドキュメント映画の上映会も頻繁に行われていて、とても興味深い。サパティスタのことは日本では知名度的にはどれくらいあるんだろうか。ちょっとわからないのだけれど、またパソコンがある時にこのことについて書いてみたい。

長く更新していなかったから、内容がランダムだけれど、何が言いたかったのかと言うと、楽しんでおります、ということです。それにしても、メヒコは本当にどこに行っても居心地がいい。改めてメヒコが好きなことも感じている今日このごろなのだ。