May 26, 2010

平日休み

今日は、今度の休日出勤の前倒しで代休だった。平日に休みになるのは、日本で働いていても、メヒコで働いていてもうれしいというもの。

朝から、この間から土を用意していたヨーグルトの入れ物に朝顔の種を入れた。朝顔は、英語でなんていうのかと調べてみると、morning gloryと言うらしいので、その単語を使って「朝顔を育てることにした!!」とfacebookのステイタスに書いた。すると、このmorning gloryは、英国英語のスラングで卑猥な意味がある(まぁ、そう言われてみれば大体想像はつく)らしく、それをすかさず突っ込んできたり、食いついてくるあほな友だち数名。全く、世界中に散らばっていても相変わらずやねぇ~、のそんなbuena onda(ノリのええ)友だちにほっこりさせられるとともに、朝から一笑い。

午前中をのらりくらりと過ごしていると、水のガラフォン(メヒコは水道水を飲んではだめなので、水は購入する。ガラフォンは、20ℓ入りの大きな水のボトルのこと)を配達してくれるエンリケのおっちゃんが来た。エンリケのおっちゃんは、私のスペイン語のよき練習相手である。いろいろ話をしているうちに、自転車の話になり自転車が欲しい旨相談してみると、エンリケのおっちゃんの使っていないのを中古で売ってもいいといってくれた。今度一度みてみて、それから決めればいいと言ってくれた。最近、自転車が本当に欲しいなと思っていて、自転車屋さんをのぞいたり、中古で売っていないかたずねたりしているが、エンリケのおっちゃんの自転車が今のところ最安値。本当はもう少し安いのが手に入ればいいのだけれど。でもまぁ、いろんなところに「欲しい」「買いたい」アピールをしておけば、何かいい情報が入るかもしれない。

午後からは、いつも使っているバスと違う路線のバスでもたどり着けるか実験がてらチャプルテペックへ。チャプルテペックのチャリンコレンタルシステムの組織に登録するためである。インターネットからでもできるのだが、よくわからなかったので直接本部に出向いてみることにしたのだ。営業は月~金の夕方6時まで。つまり、今日行かないでいつ行くのだ!!!という、これに登録するためだけにあるといっても過言ではない今日のこの栄光の平日休みなんである。名刺に書いてある道の名前と番地を頼りに本部を見つけ出し、お姉さんにさっさかさーと登録してもらった。しかし、全てのインフォメーションを入力したあとに落とし穴があったのだ。

「登録料、200ペソになります」

がーーーーーん。お金いるんかー!!!!20ペソくらいなら払うけど、200ペソはちょっと考えてしまう。しかも、マイチャリンコを買うかどうか迷っているこの時期なので。マイチャリンコを買えば、チャプルテペックまでも来れなくはない距離なので、せっかく情報を登録したけど会員証の発行は保留にさせてもらった。仕方がないので、またチャプルテペック周辺の裏通りを探検してきた。2件ほど自転車屋さんを見つけたので、これもまた話を聞いてみることに。

1件目は、以前バスから見えていたから足を運んでみた」のだが定休日。2件目は、偶然通りかかったついでに話を聞いてみることに。部品を組み立てて作ってくれていて、ぼろそうだから安いのかと思いきや、いい部品を使っているらしく、いいお値段だった。サドルにサッカーチームの変なロゴとか入っているから、絶対に安いと思ったのに……。でも、職人気質のおっちゃんのところで、全部はわからないけれど自転車に対する熱意を力説されて、それは十分に伝わってきて、いい自転車にも心が揺らぐ。うう。

……いよいよ、本気で自転車の購入を考え始めた次第である。

歩き回って疲れたので、アイスでも食べて一休みをすることにした。LA MICHOACANAというどこにでもあるアイス屋さんで、アイスを食べた。アグア(水)と迷ったけど、そのあとコーヒーを飲みにいってやろうと思っていたので、アイスにした。メヒコは、チェーン店でもその立地によって商品の値段が違うからおもしろい。金持ち層のいくプラサ(モール)では高くて、低所得層が多いエリアでは安い。理にかなっているといえば理にかなっているのだが、なんだか不思議な感じがしなくもない。定価はあってないようなもの、そう言うことなのだろうか。その両方の値段を知っているだけに、プラサで高い金を払うのはなんだか腑に落ちない気もする。しかし、金持ちの人は、いつも金持ちのところで買うから、値段が違うことに不公平は感じないのかもしれない。(と言うか、値段が違っていることを知っているんだろうか?!)メヒコの貧富の差は、びっくりするくらいに目に見えてある。上を見ればとてつもなく裕福そうな人たちはごろごろいるし、そうかと思うと、下を見れば切なくなるくらい困っている人たちを目にする。それらの人たちが、同じ日常にいる。結構複雑な気持ちになる。

近所に帰ってきて、いつものスタバで本を読みまくり、日が沈んで歩きやすくなる時間まで時間をつぶした。帰ろうとすると、友だちに偶然出くわし、その彼氏もやってきて、晩ご飯にタコスをおごってもらった。いやあ、特にスペシャルなことがあったわけではないけどええ1日。こういう自分ペースの1日を久しぶりに持てた気がして、うれしい。そう言うわけで、思わず「あったこと日記」を書いてしまったわけです。はい。

May 23, 2010

Little India

メヒコでまだ見つけられていなかったおいしいインド料理屋さん。それを、このたびついに見つけた。メヒコに来る前に、インド料理やで1ヶ月バイトしていて、その間毎日インドカレーを食べ続けていた私にとっては、おいしいインド料理屋がないと言うのは非常に残念なことの一つであった。いくらメヒコ料理がうまいとはいえ、インドカレーをナンで食べたい情熱は日々募るばかり。

そんなある日、近所にやたら店員がおしゃれな肉のうまい店があるのだが、そこのスタッフの一人の兄ちゃんと話しているときに、

「おいしいインド料理やあるよ!!名前は、リトルインディアって言うんだけどね、どういっていいと説明していいか難しいなぁ……」

と教えてもらった。もっと詳しいことを聞きたかったのだが、そうこうしているうちに店が忙しくなってそれ以上のことが聞けずじまいだったのである。その兄ちゃんは、世界を旅していたことがあるらしく、その「リトルインディア」と言うインド料理屋のカレーは

「インドで食べたやつとまじで一緒でめっちゃうまいんだ!!!!」

といっていた。インドを旅するメヒコ人、と言うのもなんだか珍しいと感じたがそんなにうまいというのなら、一度行ってみたいというのがこれ人情。

先日書いたチャプルテペック通りをさらに探検してみようと言うわけで、今日うろうろとして、闇雲に曲がったりなんだりしていると、遠くにインドっぽい照明のかさがぶら下がっているお店があった。

「あれがリトルインディアやったりしてなぁ~!!」

と冗談を言いながら近づいてみると、本当にリトルインディアという看板がかかっていた。早速晩ご飯に行ってみたのだが、う、うまい!!!私がバイトしていたところのカレーの方が、もう少しさらさらとしていて量も多かった気がするけど、味は極めておいしい。(もちろん)チキンカレーにしたのだが、ごろごろと以上にたくさん入っている具もかなりうれしかった。久しぶりにラッシーを飲んだりナンを食べたり、本当、にやけてしまった。やっぱり、インドカレーは、よろしいなぁ。って、まだインドに行ったことがないくせに。だから、それらのカレーやナンを食べて思い出すのは、インドの風景ではなく、バイト先のインド料理屋なのだ。まだつぶれずにがんばっているのか、気になるところだ。

そして、今日もうひとつ収穫があったのが、羽織り物である。私は、変な柄の羽織り物、いわゆるシャツが好きなのだけれど、先週行ったお店の古着コーナーに「変な柄のシャツ」が売ってあったのだ。友だちに「なんか、パジャマみたい……」と言われたけれど、いやいや、上等!!!

チャプルテペックエリアにますます住みたいと思った一日だった。服にまだ染み付いたスパイスの香りが、妙に心地いいんである。

May 17, 2010

15 años

チャプルテペックからセントロに向かって歩いていると、途中に大きな教会がある。個人的には、グアダラハラのセントロにあるカテドラル(教会)よりもすごいなぁ、と言う印象を持っている。割りにこざっぱりしているのだけれど、なんというか、なめらかな建築に「美しさ」を感じるのだ。やはりそこも有名な教会らしく、何とかと言う名前だと友だちに教えてもらったが、忘れてしまった。

一緒にあるいていた友だちはその教会をまだみたことがないと言うので、通り道だしよってみることにした。すると、ちょうど儀式的なものが行われていて、家族や親戚の人も参列している様子だった。はじめ、結婚式かなと思い白いドレスを着た花嫁さんをみながら、えらく若そうだなぁと思った。花婿はどんな人だ、と回りこんで見ようと思ったらそれらしき人は不在。メヒコの結婚式では一緒に入場してくるのか??と思い花嫁の隣をみたけど、誰も付いている様子がない。不思議だなぁと思いながら、パイプオルガンの生演奏を見たり、教会の内部をうろうろしているとやがて牧師さんの説教が始まった。何を言っているのかわからないけど、"~~~15 años"というのが聞き取れた。キンセアニョスとは、15歳を祝うメヒコの伝統で、日本ではこれが二十歳の成人式に当たる。日本のように同じ日にいっせいに祝われるのではなく、個人で(しかも主に女の子が盛大に祝われるらしい)お祝いがあるんだそう。それにちょうど出くわしたと言うわけだ。あんなに厳かな教会で、厳かな儀式で成人を祝われたら、「こりゃあ変な大人になったらあかんなぁ」、と思わざるをえないんじゃないかな、と思った。家族だけではなく、たまたまその時間に境界に居合わせた人たちもその儀式に参加していて、ずいぶん日本の成人式とは違うなと感じた。

その教会の向かい側は、Uniersidad de Guadalajara(グアダラハラ大学)で、あいていたので覗いていってみることにした。アートギャラリーで、ただで開放されていた。久しぶりに美術館に来た。入ってすぐのところは、現代アートで、オブジェクトが3点ほど展示されてあった。メヒコの美術館で思うことは、展示品に驚くほと近寄って見てもいいと言うことだ。作品と作品の間に入って覗き込んだりできて私はとてもうれしい。奥の部屋も、造形美術だった。さらに奥に壁画だか天井絵があると教えてもらったのだが、あいにく開放時間が終わっていたのでみられなかった。これは、また次回。

グアダラハラ大学を過ぎると、もうそこはセントロセントロ。いい散策コースだ。

チャリンコ

生焼けパンケーキを食したあと、チャプルテペックを少し散策した。カフェやレストランが多くて、またぜひとも来てみなければ!!!をいうお店ばかりである。おばちゃんがひっそりと営む、怪しげな古着屋さんもあったり、やはり、チャプルテペックはおもしろいとにらんでいただけあるエリアである。

ホームステイ友だちは、もう帰る、と言って帰路に着いたので、私ともう一人の友達は、そこから歩いてセントロに向かうことにした。チャプルテペックは、片道3車線で真ん中と両脇に大きな歩道がある大きな通りなのだが、少し路地に入ると、閑静な落ち着いたいい雰囲気のエリアでもある。できるなら、このあたりのおしゃれアパートに住みたい……。歩いていると、学生や若者たちが多いエリアらしく、環境保護の意識が高いエリアだと感じる。その現われだと思うけど、「チャリンコにのろう!!」とアパートの窓にかかれてあるのが目に入ったり、グアダラハラのセントロやプラサ、あるいは私が住んでいるエリアともまた違う独特の雰囲気でなんというか、居心地がいいなと強く感じた。ふらふらと歩きながら、心誘われるまま歩いていると、一軒の店を発見した。

中に入ってみると、ハンドメイドの服や雑貨のお店で、いうまでもなく私はうへへへとよだれが出そうなくらいにうれしくて嬉々として店内をうろついていたのである。さすが素材王国のメヒコである。かばんや服もおもしろい素材でできていて、思わずうなった。個人発行の雑誌と言うか、アートマガジンのようなものもあって、京都にあるガケ書房とかが思い出された。やはり、こういう紙媒体の表現するものを見ると、いいなぁ、と思う。と同時に、表現すること、発信することには膨大なパワーがいると感じる。それを懸念ばかりしていては何も生み出されないのだけれど……。そうだ、うじうじ思うよりもまず、何か作ってみなければ!!!

このお店の前に、貸し出しの自転車コーナーがあった。BKT/bicipúblicaという組織のもので、登録すると借りることができるみたいだ。まだよくサイトを見ていないのだけれど、おもしろそうな組織なのでまた調べてみようと思う。冬の旅の途中、オアハカのバスターミナルでカナダ人とアメリカ人のカップルに出会ったのだけれど、その二人はカナダのバンクーバーから南米の方まで自転車で旅をしていた。その二人が「グアダラハラは自転車にやさしい街だよ」といっていたことと、ようやく繋がってきた。その時は、「グアダラハラと自転車が?!そんな風に感じたことは一度もない!!」と思っていたのだが、チャリンコ天国日曜日の様子を見たり、このチャプルテペックエリアを散策することによって、大きくそのイメージが変わってきた。この次のステップは、自分がそのチャリンコライダーとなって街を風を切って走ってみたい。

Esta crudo!!!

土曜日、朝からFM3(就労ビザ)の更新のためのサインをしに行かなければならない用事があった。サインだけなので、あっけなく終了。友だちの一人は、ホームステイをしていて家でフィエスタがあるから昼までには帰りたいとのことで、もう一人の友だちと私の「セントロに行こう」案には乗ってこなかった。そのままとんぼ返りもなんなので、ディザジューノ(朝ごはん)を食べて行くことにした。

アベニータ・チャプルテペックという通りの近くだったのでそのあたりでカフェを探した。チャプルテペックは、日曜日には歩行者・チャリンコ天国になるという通りである。絶対におしゃれなエリアに違いないとにらんで、以前歩いてみたが、その時は何も見つけられなかった。

カフェに入り、ワッフルのセットを注文すると、パンケーキがでてきた。「これ、ホットケーキやん」と思いながら食べていると、なんかどろりとした感触。ふちが生焼けっぽいのは運ばれてきたときから気になっていたのだが、真ん中も生焼けなんである。これは、さすがに文句を言うしかないと思い、スペイン語のできる友だちに「生ってなんていう??」とたずねて教えてもらったのが、この日記のタイトルである。

"Esta crudo!!!"

「ちょっと、これ、生なんやけど!!!!!!」と、鼻息も荒くカウンタに文句を言いに行った。そしてしばらくまって運ばれてきたのは、「これ、生なんやけど!!!!」と文句を言って付き返した同じパンケーキを再び焼きなおしたものだった。そしてそれプラス、「ごめんね」ということなのか、小さなパンケーキがもう一つ乗っていた。

新しく作り直すかどうか怪しいもんだと思っていたが、やはり、作り直してはくれず。しかし、そんなことはすでに予想の範囲内と言うかなんと言うか、特に腹立たしくも思わなかった。ただ、申し訳程度に新しく付いてきたパンケーキの小ささにわらけてきた。「なんやねん、これ?!」と言う脱力にも近い笑いである。そして、サービスにしてくれるわけでもなく、しっかりと定価を支払ってきた。

まぁ、通常よりも多くパンケーキを食べられたし、"crudo"という新しい単語も身についたし、少々の生焼けパンケーキを食べたくらいでは腹は壊さないだろうし、得るものも多かったので結果オーライである。

ちなみに、「生の~」と言うときには、Huevo crudo(生卵)と言うように、名詞のあとにcrudoをつけるんだそう。これを知ったことにより、

"Nosotoros comemos huevo crudo en japon."

のように、「日本では、私たちは生卵を食べます!」なんていう日本文化を紹介するセンテンスが言えるようになったりしたではないか。やはり、早起きは三文の得である。

May 11, 2010

「旅する」と「暮らす」を考える。

昨日、南米の旅についてなんとなく調べていた。すると、世の中には世界一周をしている人が結構いて、そして、彼らはこまめにブログやら何やらをつけているので、ほげぇ、すごいなぁ、と感心していた。なんとなく、目を通すくらいの軽い気持ちでそれらを読んでいると、今日のこのタイトルの「旅する」ことと「暮らす」ことについて改めて考えさせられた。

両者はもちろんながら異なるものである。しかし、住んでいてもわからないことや知らないことは限りがない。自分の気に入ったところを見つけたり、訪れたり、探したり、うろついたりして、ニヤニヤしている自分がいる。結局は暮らしの中に旅があるということなんだろうか。それとも、ただ単に暮らしが落ち着いてきていると言うことなんだろうか。わからない。わからないけれど、前者のような考えがふと頭に浮かんで、なんだかそれってとてもいいなと思ったのだ。

日常ではないどこかを求める旅への願望が、暮らしの中である意味実現できるということは、あるいはそう言う錯覚を起こさせる感覚に気付いて、その街がすでに自分にとってとても特別なものになっているのだと気付かされる。

偶然だが、友だちがfacebookにこんな素敵な引用文を載せてくれていた。

"Do what you can do, with what you have, where you are.--Theodore Roosevelt"
(自分が今いるところで、自分が持っているもので、自分にできることをしなさい。~アメリカ第26代大統領セオドア・ルーズベルト)

 みなさんは、自分の「暮らす」街で旅をしていますか。

ついに

日曜日に買ってきた山芋で、早速お好み焼きを作ってみた。結果から言うと、大成功である。(写真はないのだが。)ただ、この山芋には本当に驚いた。あのとろみの強さが半端ではなかった。今までみた中で一番粘っこい山芋だと思った。割に細身の山芋だったので(直径2センチくらい)、一本丸ごと使ってみたのだが、量はあの半分でもよかったかもしれない。すりおろすと、すりおろしたもの全体がくっついてしまうくらいの粘りだった。そして、すぐに色が変わってしまうのも特徴である。すぐに酸化してしまって赤と言うか茶色っぽい色に変色してしまう。まぁ、焼いてしまうので問題はないのだが。これで、お好み焼きの粉がなくても、小麦粉でおいしいお好み焼きが食べられる。ソースもん中毒者にはこの上ない喜びである。それにしても、今晩は実験がてら作ろうと思っていたので、トッピング用の豚肉も何もなく、それがさみしかった。以前買ったノンフライ麺のPANDAとか言う怪しげな麺を乗せてモダン焼き風にしてみたけれど、これは特筆するに至らず。

ヒカマに始まり、変な芋や、ユカとか言う芋を試して、ようやく、本当にようやくお好み焼きに相性のいい芋にめぐり合えた。他の料理ならともかく、お好み焼きに関してはしつこく粘ったかいがあるというものだ。

May 10, 2010

Día del Mama!!

日本でも、5月の第2日曜日は母の日である。メヒコでは、5月10日が母の日らしく、国民の祝日なんだとか。メヒコ人は女の人でも男の人でも、とにかくお母さんを大切にしているという印象を受ける。今日は、街中を歩いていると、バラの花を売り歩いている人、購入している人をたくさん見かけた。もちろん、お母さんにプレゼントするためである。

私も、少し前からお母さんに何か荷物を送ろうとボツボツ買っていたのだけれど、この間またまた日本から荷物を送ってもらって、用意していた荷物の貧相さに愕然とし、もうちょっと豪華にしようと思い入れるものをセントロをうろうろして探した。うちの母親は、飛行機が怖いらしいのでメヒコに来る確立は残念ながら0パーセントと思われるので、少しでもメヒコっぽさが伝わったらいいなぁと思い、私なりにメヒコらしさを感じるものを選んでみた。写真にとってみたけど、ちょっと粋なプレゼントボックスになったかなぁ、と自負している。笑 いやほんまに、これでメヒコの風を感じてくれたらええなぁ、と思う。お母さん、ありがとう!!!の気持ちを込めて。

あとは、パッキングして郵便局に行くのみ!!!……って、これに一番時間がかかったりして……。ははは。

掘り出し物


さぁ、週末!!!というわけで、it's time to ほっつき歩く!!!!!一人でセントロにのこのこと出かけていって、またいつものルートをぶらぶらとしてきた。

デジカメの修理は、なんとなくそんな気がしていたけれども、まだ直らず!!!おっちゃん、さては直す気ないでしょう??と言う気がしないでもないけど、「来週には必ず」と言われたので、まぁ、いいことにした。

Mercado Coronaと言うところがあるのだけど、そこに山芋が売っていると教えてもらってから、これもかれこれ数ヶ月。その市場に山芋が売っていると教えてくれたAさんと昨日電話をしていたときに「もう買ってみたか??」と聞かれて、「いやぁ~、それがまだでねぇ~」といいながら、私も修理のおっちゃんを攻められる身分ではないことに気付いた。一応見に行くことは何回か足を運んだのだが、見つけられなかったんである。Aさんに詳しい場所を聞いたので、今日こそは、と思い再び足を運んだ。すると、確かに、市場の中に入らなくてもおばちゃんたちがふかした山芋を売っているではないか!!!私は生が欲しいので、おばちゃんに聞いてみると、一人目は蒸かしたのしか売っていない、と言う。しかし、二人目のおばちゃんは、何やら机の下から調理前のやまいをもどかっと出してきてくれた。さあ、これでお好み焼きができるようになるのか……!!!ものすごい収穫である。

市場を歩いているうちに、暑いしたくさん歩き回ったしですっかりおなかが減ってしまったから何か食べることにした。珍しく金額のでかい札しか持ち合わせておらず、釣りがないと言われるのは見えているので、予算は20ペソ。一回りして、ふた回りして、吟味しまくって結局選んだのはLonche(ロンチェ)。ロンチェとは、メヒコ版サンドイッチのようなやつである。それの、Cubanaというのにしたら、ハムやらチーズやらトマトやらチレやらキャベツやらもりもり具沢山。小さいサイズで14ペソである。さすがセントロ、安い!!!うちの近所でこれよりは大きいけど値段は30~40ペソなので、セントロ価格にうっとりである。市場の中は熱気むんむんなうえに、風が吹き抜けておらず扱ったので、Para llevar(パラジェバール:お持ち帰り)にして、その辺のベンチで食べた。いやぁ、うまい!!!

そして、ダサいキーホルダーを買おうと思ってサンフアンデディオスに行くと、前イスを買ったお店で掘り出し物セールをしていた。かごのバッグが対象商品は大きさに関係なく全て50ペソだった。一ついいなぁ、と思ったのを指さすと、「これね、ここ汚れてるからどれか買ったらおまけであげる」と言われた。ま、まじでか!!!!というか、むしろ、そのかばんが一番欲しい!!!というわけで、かばんではなくイスを買うことにした。小ぶりなイスを買ってどうするつもりなのかと言うと、涼しくなったらこれを屋上にもって上がって本を読んだりぼんやり夕涼み、日向ぼっこをしたいのだ。かばんは、何かの液体をこぼしたらしく、一部色がかわっているが、丈夫なつくりでファスナーまで付いているので、しみくらいは気にならない。このかばんと、ミニイスがあわせて50ペソ。いい買い物をしたなぁ~。

※買ったイスとかばんは上記写真参照。

May 09, 2010

屋上

おとといくらいに急に気候が変わった、ここメヒコ。昼間の暑さったらない。湿度が低いので、気温がぐんぐんあがると、本当に暑い。熱気が熱い。道路の照り返しも熱い。日陰に入れば、この間まではうそみたいに涼しかったが、最近は、熱気が増してきたのでその効果も半減だ。

Day Light Saving(いわゆる、サマータイム)で、8時半くらいまで明るいのだが、明るいだけではなく日が出ているので暑いのだ。そんな暑い夕日の中をえっこらえっこらと歩いて家に帰ってきて、7時半頃から洗濯をした。屋上に干しに上がると、ちょうど夕暮れで空が夕焼けで赤く染まっていてとてもきれいだった。ああ、いいなぁ、と思いしばらく眺めていた。

洗濯物は、強烈な太陽がなくても、空気が乾燥しているので数時間干せば大体乾くので、また夜になってから(といっても、夜中の一時くらいだが)取りに行った。すると、案の定洗濯物は乾いていた。それに加えてうれしいおまけ。夜風と夜景である。

メヒコの家の中は、風邪とおりのよい設計になっているので、わりに涼しいのだが、こう暑いとやはり昼間の熱気が夜も抜けきらず、家の中は少し暑い。外もそんなもんだと思っていたのに、屋上に上がると、すうっと涼しい夜風が頬をなでてきて、驚いた。とても気持ちがよかった。そして、遠くの方に見える橙色の街の明かりが暗闇にぼうと浮かび上がって、それもまた幻想的だった。今日は、土曜日の夜。ということで、どこかの家ではフィエスタが行われているらしく、夜中なのにも関わらず、風に乗って音楽も耳に入ってきた。肌にも、目にも、耳にも優しい瞬間で、なんだかうれしくなってしまった。

屋上のある住まいっていいな。

May 04, 2010

辞書

語学の要になるのは、文法よりも何よりも語彙力だと思う私。極めようと思えばやはり文法を知って、表現の幅を広げられることに越したことはないが、まずは語彙力。それには辞書が必需品となってくるわけだが、何でもいいと言うわけではないと思う。

自分のレベルにあったものを選ぶのはもちろんだけど、実際に手にとってその辞書を眺めて見ないと使いやすいのかどうかはわからない。私がメヒコにやってきたときは、まさかのノー辞書であった。なめていると言えば、これは完全にスペイン語をなめていると言われても仕方がない。持っていたのは、「旅の指さし会話 メキシコ編」と「地球の歩き方 メキシコ」だけである。覚えてきたスペイン語も、

-Donde esta el baño??(トイレはどこですか??)
-Encantada.(はじめまして。)
-No tengo denero.(ワタシ、お金持ってません。)

だけである。なめている。これではさすがにいかん、と思い辞書購入に踏み切った。次に選んだのは、メヒコ人初心者英語学習者用の英西辞書。英=英語、西=スペイン語、の辞書である。英語学習用?!と思われるかもしれないが、一般にいいといわれているLarousseの西英辞典よりも私にとっては使い勝手がいい。この辞書のいいところは、スペイン語の例文がたくさん載っているところである。そして、英英辞書で私が長らくお世話になっているLongman社のもので、ちょっと無条件に信頼を置いているところもある。この辞書の不満な点は、初心者向けの辞書なので収録単語数がどうしても少ないと言う点と、F-wordなどのswear wordが載っていない点だ。高校生のときに学校の先生が嫌いだったため、授業中にスラング辞典をひたすら読んでいたような私なので、スラングが充実していないのは物足りない。

長らく、そして今もこのLONGMAN Diccionario Inglés Básicoには世話になっているのだが、その後買い足した辞書というか、参考書は、LAROUSSEのCONJUGACIÓN LENGUA ESPAÑOLA。これは、やはり語彙といっても動詞をたくさん知る必要があると感じたときに買い足したものだ。スペイン語は、時制があほほどあるので、それを調べられる(と言うか、それしか調べられない)のでものすごく重宝している。

そして、ついにもうスペイン語の電子辞書の購入に踏み切ろうかと思ったときに、友だちに相談したところ「iPod touchを買って、辞書アプリを入れたほうがいい」とのアドバイスをもらった。彼らは、母国語が英語で日本語を学習している。そして、アドバイスをくれた2人は私の知っている日本語学習者の中でもとりわけ能力が高く、しかもメカをうまいこと使いこなしているっぽい友だちだったので彼らのアドバイスに従って、高くて泣きそうだったけどiPod touchを購入した。彼らに勧められた無料辞書アプリを入れてみたが、どちらかと言うと日本語学習者向けに作られていたので、日本語を母語にした私には残念ながら使い勝手が思ったほどよくなかった。そこで、いろいろな無料辞書アプリを探していて、見つけたのがWordReference.com。これは、どうやらインターネットに繋がっていないと利用できないアプリらしいのだが、今日使ってみてびっくりした。スペイン語の活用された単語を入力しても、その単語の不定形や活用の種類も出て来るんである。今までは、まずはスペイン語活用辞典で原型を調べて、その原型を英西辞書で調べて、というステップを踏んでいたのが、単語を入力するだけである。しかも、例文までちゃんと載っているのだ。うーーーわーーーー。革命です。しかも、これがただで利用できるなんて信じられない。

紙の辞書はひいているうちに脱線していろいろ調べられるし、やっぱり手で引いた分記憶にも残りやすいと思うので、もちろんこれからも使っていくつもりだ。しかし、電子とインターネットが融合したこの新しい辞書に私は相当びびっている。WordReference.comは、スペイン語んほかにも多数の言語に対応しており、英和もあるようだがその信頼度は使ったことがないので未知数である。でも、痛切に感じるのは、英語強い……という事実である。

さて、この投稿、語学に興味のない人が読んだら面白くないだろうなぁ、とここに来てふと思った。まぁ、いいか。

May 03, 2010

顔見知り

ちょっとページの配色を変えてみた。メヒコのバンデラ(国旗)をイメージして、白を基調に緑と赤っぽい色を取り入れてみた。それを言われても、え、どこが??といわれそうなくらい微々たる変化である。

土曜日に、セントロに行ってきた。11時半の待ち合わせで、一番最初に到着した私が30分遅れの12時着。後の2人は、それぞれ1時間半、2時間半の遅刻である。まぁ、それはいいとして、待ち時間に、La plaza de la technorogiaにカメラが直ったかどうか見にいった。かれこれ、3~4週間かかっているが行くたびに、「もう少し」といわれて追い返されている。店のおっちゃんは既に私の顔を見ただけで「あのカメラを修理に出してる日本人」とわかってくれ、目が合うと「あ~、まだなんだよ~」のジェスチャー。「来週の水曜か木曜には直しとくから」と言ってくれた。まぁ、もういつでもいいから直ればいいや、と言う境地。そのあと、一人の友だちと合流して、iPodのカバーを試着させたら取れなくなり、そのまま買い上げたのだが、そのカバーを取ってもらうべくそのおっちゃんのところへ。「助けてください~~。ピンチです!!!」と持っていくと、「オッケイ」と快諾。買い上げた店の姉さんは10分くらいがんばってもあけられなかったが、おっちゃんはやはり工具を使ったらしいものの、ケースを破損することなく2秒くらいであけてくれた。さすが。

その後、セビーチェを食べに行くと、顔を見るなり「あんた、いつものカマロン(えび)でしょ!!」と、注文をズバリと当てられた。そこは屋台のセビーチェ屋さんで、土曜日だけ食べられるところなのだが、めちゃくちゃおいしくて友だちと何度か足を運んでいる。前に行ったときに変なスペイン語で間違えて何かをいって怪訝な顔をされて、どうやらそれで顔を覚えていてくれたらしい。(不名誉だが。笑)でもまぁ、顔を覚えてもらえるとはいいことだ。

最後に、Mercado San Juan de Diosに行ったが、そこでメヒコのバンデラカラーのなんか妙にかわいいスニーカーを見つけた。だから、ページの配色を変えてみたのだ。まぁ、それはどうでもいいとして、友だちがスニーカーを買いたいと言ったので、サンファンをうろうろ見て回った。前にスリッポンを買った店の兄ちゃんがもしも顔を覚えてくれていたら、「まけてよ~、まけてよ~~」と言えると思いその店へ行ってみた。店の兄ちゃん、脅威の記憶力で私ともう一人の友達の顔を覚えていた。そして、その時は暇だったのか、携帯で一緒に写真を撮ろうぜ、とか何とか言ってきて一緒に写真を撮るはめになったのだが、そのこともしっかりと覚えていて、対応中のほかの客に「俺、こいつら知ってるんだ!!」とそのときの写真を見せてきた。す、すげぇ。サンファンみたいなあんなでかい市場、いくらアジア顔が珍しいとはいえ観光客やら地元民やら数え切れないほどの客が来ているはずなのに、あの記憶力ときたらなんなんだ。そして、まけてよ~、まけてよ~、と言ってみたけど、ある程度は値引いてくれるけどそれ以上は頑なに首を縦に振らないところを見ると、この兄ちゃんはできる商売人だ。私の欲しかったバンデラカラーのスニーカーはその店にはサイズがなかったから結局購入せず。まぁ、今回は顔を売りに言っただけと言うことで、また次回この兄ちゃんの店からなんか買いたいもんだ。

メヒコの商売人はおもしろい。そして、私が顔見知りになったこれらの店の商売人は皆敏腕だと思う。だから、買い物をするのが楽しくなる。

はじめて!!

メヒコ日記には直接は関係ないかもしれないが、私の友だちにはおもしろい人が多いのだけれど、その中の一人にEmilyがいる。Emilyは、JET Programmeで日本にALTとしてやってきて、姫路に3年間住んでいた。彼女は、絵描きさんでもあり、日本にいる間に姫路で何度か個展を開いたりしていた。彼女がTree Houseという姫路の古本屋さん兼ギャラリーで第1回の個展を開いていたときに、たまたまふらふらとたどり着いたのが出会いのきっかけ。JET Programme終了後は、アメリカに戻り、働く傍ら、時間を見つけて絵を描き続けている。

最近、ホームページを開設させ、ブログまで始めたようだ。そのことについてこの間チャットで話していると、私のこの【メヒコの暮らし】もリンクしておくね、といってくれて、楽しみだなぁ、と思っていると、ブログの方で紹介してくれていた。リンクだけ張ってくれるのかと思いきや、なにやらいろいろ説明までつけてくれていた。

それによると、私の肩書きは「旅人・教育者」となっていて、「写真家・クラフト作家」として紹介されていた。……なんか、かっこよすぎて、て、照れる!!!!それにしても、「写真家」という称号をもらったのははじめてで、まぁ、友だちに言われただけなんだけれども、それでも、私としてはめちゃくちゃうれしい。写真を撮るのは好きだけど、どこかで勉強したこともないし、専門的な知識もないから自分が写真家と呼ばれるとか、呼ばれたいとか考えたこともなかった。それにしても、いろんな単語で描写されると、多面性を持っているみたいで、それってなんだかメヒコ人っぽいよなぁと、そんなところにもニヤニヤしてしまうのである。