May 04, 2010

辞書

語学の要になるのは、文法よりも何よりも語彙力だと思う私。極めようと思えばやはり文法を知って、表現の幅を広げられることに越したことはないが、まずは語彙力。それには辞書が必需品となってくるわけだが、何でもいいと言うわけではないと思う。

自分のレベルにあったものを選ぶのはもちろんだけど、実際に手にとってその辞書を眺めて見ないと使いやすいのかどうかはわからない。私がメヒコにやってきたときは、まさかのノー辞書であった。なめていると言えば、これは完全にスペイン語をなめていると言われても仕方がない。持っていたのは、「旅の指さし会話 メキシコ編」と「地球の歩き方 メキシコ」だけである。覚えてきたスペイン語も、

-Donde esta el baño??(トイレはどこですか??)
-Encantada.(はじめまして。)
-No tengo denero.(ワタシ、お金持ってません。)

だけである。なめている。これではさすがにいかん、と思い辞書購入に踏み切った。次に選んだのは、メヒコ人初心者英語学習者用の英西辞書。英=英語、西=スペイン語、の辞書である。英語学習用?!と思われるかもしれないが、一般にいいといわれているLarousseの西英辞典よりも私にとっては使い勝手がいい。この辞書のいいところは、スペイン語の例文がたくさん載っているところである。そして、英英辞書で私が長らくお世話になっているLongman社のもので、ちょっと無条件に信頼を置いているところもある。この辞書の不満な点は、初心者向けの辞書なので収録単語数がどうしても少ないと言う点と、F-wordなどのswear wordが載っていない点だ。高校生のときに学校の先生が嫌いだったため、授業中にスラング辞典をひたすら読んでいたような私なので、スラングが充実していないのは物足りない。

長らく、そして今もこのLONGMAN Diccionario Inglés Básicoには世話になっているのだが、その後買い足した辞書というか、参考書は、LAROUSSEのCONJUGACIÓN LENGUA ESPAÑOLA。これは、やはり語彙といっても動詞をたくさん知る必要があると感じたときに買い足したものだ。スペイン語は、時制があほほどあるので、それを調べられる(と言うか、それしか調べられない)のでものすごく重宝している。

そして、ついにもうスペイン語の電子辞書の購入に踏み切ろうかと思ったときに、友だちに相談したところ「iPod touchを買って、辞書アプリを入れたほうがいい」とのアドバイスをもらった。彼らは、母国語が英語で日本語を学習している。そして、アドバイスをくれた2人は私の知っている日本語学習者の中でもとりわけ能力が高く、しかもメカをうまいこと使いこなしているっぽい友だちだったので彼らのアドバイスに従って、高くて泣きそうだったけどiPod touchを購入した。彼らに勧められた無料辞書アプリを入れてみたが、どちらかと言うと日本語学習者向けに作られていたので、日本語を母語にした私には残念ながら使い勝手が思ったほどよくなかった。そこで、いろいろな無料辞書アプリを探していて、見つけたのがWordReference.com。これは、どうやらインターネットに繋がっていないと利用できないアプリらしいのだが、今日使ってみてびっくりした。スペイン語の活用された単語を入力しても、その単語の不定形や活用の種類も出て来るんである。今までは、まずはスペイン語活用辞典で原型を調べて、その原型を英西辞書で調べて、というステップを踏んでいたのが、単語を入力するだけである。しかも、例文までちゃんと載っているのだ。うーーーわーーーー。革命です。しかも、これがただで利用できるなんて信じられない。

紙の辞書はひいているうちに脱線していろいろ調べられるし、やっぱり手で引いた分記憶にも残りやすいと思うので、もちろんこれからも使っていくつもりだ。しかし、電子とインターネットが融合したこの新しい辞書に私は相当びびっている。WordReference.comは、スペイン語んほかにも多数の言語に対応しており、英和もあるようだがその信頼度は使ったことがないので未知数である。でも、痛切に感じるのは、英語強い……という事実である。

さて、この投稿、語学に興味のない人が読んだら面白くないだろうなぁ、とここに来てふと思った。まぁ、いいか。

No comments:

Post a Comment