January 30, 2010

Tamales

メヒコ料理といえば、真っ先に思いつくのは「タコス」だが、それ以外にもメヒコ料理はいろいろある。タマーレスもその一つだ。とうもろこしの粉が皮になっていて、その中に鶏肉やらなんやら入れてとうもろこしの皮に包まれて蒸されたと言う食べ物である。

帰り道に、昼間はフルーツ屋さんで夜はタマーレス屋さんをしているお店がある。友だちが以前歩いていると店の人に呼び止められて、店の人にタマーレスをプレゼントされたらしい。その友だちはタマーレスがあまり好きではないらしいのだが、その子曰く「ゲロみたいな味がした」らしいで、私は呼び止められてうっかりプレゼントされたらかなわない、と思いいつも早足で通り過ぎていた。しかし、今日信号待ちで引っかかったときに「おーい」と呼び止められてしまった。回りには誰もおらず、私一人。しぶしぶ振り返ると、「タマーレスいるか??」と声をかけられた。「今日はいらないです」と答えると、「いや、買えって言ってるんじゃないんだ、プレゼントするよ」といわれた。……それに恐怖を覚えていたんだよ、あたしは、と思ったけど、そんな私にも、とりあえずにこにこ(にやにや)して「悪い者ではございません」と無意味にアピールしてしまうという日本人気質が備わっている。

たちまち、「えっ!本当にもらっていいんですか??」などと白々しく笑顔を振りまいてしまった。そして、おやつタマーレスと、食事タマーレスがあるから選んで、といわれた。おやつタマーレスは、なかにフルーツが入っているらしく、これはさすがに遠慮しようと思い、一番無難な鶏肉のタマーレスを選んだ。「いる時はいつでも買いに来てくれよな!!」(全部はスペイン語は分からないので、推測)と言うようなことを言われたから、「ありがとう!!!」をとりあえず連呼して家に帰った。

ああ、しまったなぁ……。「ゲロ」と形容されたものを食べるのはとても勇気がいる。タマーレスは食べたことがないわけではない。でも、前に食べたときもそんなにおいしいと思わなかった記憶があったから、ずっと避けていたのだ。……しかし、そんなタマーレス。皮をむいてえいやと口に放り込むと、あれ??うまいんでないですか??……なぜあんなに恐れていたんだろう。鶏肉の加減やらチリの入り具合やら味付けやら、うまいじゃないか!!

偏見は禁物です。

January 24, 2010

メヒコの好きなところ


こんなタイトルの投稿をしようとしているのは、きっと今が夜中だからだ。早く寝ればいいのに、だらだらとインターネットを見ていて、もう見るものもないのに、なんとなくいる。だからこういうざっくりしたタイトルの投稿をしようとしているのだ。

メヒコの好きなところ、それはふり幅がでかいところだな、と最近感じる。それは時によくもあり、それは時に悪くもある。ふり幅がでかいということは、視界が広いということ。ふり幅がでかいということは、多様性だということ。

じゃあ、具体的になにがなんだ、と言われれば、そこまで考えるほどの回路は働いていない。ただ、漠然とメヒコそのものがとてもいいなぁ、と感じる。日本が恋しいかといわれれば、それはもちろん恋しい。友だちや家族、そしておいしい日本食の数々。でも、日本に帰りたいかと聞かれれば、今はまだいい。短期間で日本に行くのはいいアイディアと思うけど、戻ってそこで生活を始めなければならないと今言われたら私はうつになるだろう。それくらいに今はメヒコが心地よい。

友だちから何件か、メヒコに遊びにいこうかなと言う打診のメールをもらっている。ぜひ実現してほしい。そして、この「なんだかオモロイ」国の空気を一緒に吸って、一緒に笑いたい。メヒコが地理的にどこからも遠いのは百も承知。しかし、私の大好きな友だちたちにも知ってもらいたいと思うのはこれ、人情。

January 23, 2010

Café Oaxaqueño


オアハカには、「カフェオアハケーニョ(オアハカコーヒー)」なるものがあると聞いていたので、これはぜひとも飲んでみたいと思っていた。カフェを見つけて頼んでみると、写真のようなコーヒーが出てきた。左下に浮いているのはシナモンで、シナモンと一緒に煮立てられたと思われるコーヒーは、香りがよくて、甘みがあってとてもおいしかった。

January 22, 2010

Mercado Central de Abastos

誰かとああでもない、こうでもないといいながら歩くのも楽しいけど、一人でちょろちょろと興味のわいた方に向かって歩いていくのも好きな性分なので、せっかく一緒に行っているのに「別々に行動するか!!」という提案をしてしまう。だからしばしば、

「じゃあ、●時に●●で落ち合うか!!」

ということになる。そう言うときは、おもしろいものを見つけても誰かに伝えられないので、猛烈に写真を撮りまくることになる。オアハカの街は、セントロ・イストリコ(中心部)は歴史的地区なだけあって石畳の素敵な町並みだ。だから観光客が多い。それと逆行して歩いていくと、雑雑とした感じになって、大きな通りに出る。観光客の姿はまばらになり、クラクションが鳴り響き、その辺の店から爆音で音楽がかかっている。とても、あの石畳の静かなたたずまいの町並みと目と鼻の先とは思えない様子である。

道路の真ん中に、線路があった。昔、オアハカからメヒコシティまで列車が通っていたらしいが、その名残だそうだ。メヒコは、結局鉄道が発達せず、今では長距離の移動はバスが主流となっていて、鉄道が残っているのは一部で、そのほとんどは観光化しているらしい。鉄道が発達しなかったかわりに長距離バスはかなり発達していて、日本の夜行バスとは比べ物にならないくらいに快適なんである。

バスの話はさておき、音のする方へ、人のいる方へ、歩いているうちに市場へ紛れ込んでしまった。歩いているうちに方向感覚がなくなってしまい、こうなったら興味のわく方へとりあえず進んでいくことにした。あまりに大きいので、すごい以外の言葉もなかったが、その市場こそが「Mercado Central de Abastos(アバストス中央市場)」であった。



服ゾーンを抜けると、食べ物ゾーンに。まずは、海鮮がむかえてくれた。日本の魚市場のような雰囲気で、活気に溢れていた。


サンタピニャータに、チレ(チリ)ピニャータ。等身大なので、存在感はものすごい!!でも、これを破壊してしまうのかと思うと、なんだか切ない。シーズンものではあるけれど……。


ずんずんと歩いていると、再び食べ物ゾーンへ。肉屋は、豚の頭とかおいてあるけど、それよりも目立っていたのが、このソーセージ。もはや、食べ物に見えない。


メルカード(市場)には、本当にいろいろなものが売ってある。これは、ろうそく。


しかし、一番衝撃を受けたのはこれ。鳥の脚である。黄色いなぁ……。リアルだなぁ……。鶏肉大好き。ゆえにこれを気持ち悪いと思ってはいけないと思うのだけれど、なんだか複雑な気持ちになった。

January 17, 2010

寒い夜には

グアダラハラは、ここのところ寒い日が続いていて、昨日は「11年ぶりに雪が降るかもしれない」といわれていたほど。結局雪ではなく雨が降ったのだが、気温の低いときに降る雨はさらに寒さを強める。

これはあかん!!!と、一人鍋をすることにした。メヒコでも、キッコーマンの調味料が普及していて、そのへんの大きなスーパーに行くと、醤油や薄口醤油のほかに「ポン酢」も手に入れることができる。白菜はその辺では売っていないからないけれど、友だちが「キャベツでもいける!!」といっていたので、代用することに。大根はなぜかその辺で売っているので、大根。それらと鶏肉を猛烈に水炊きにして、ポン酢で食べた。う、う、う。うまい。そして、食べ終わったあとに、日本から送ってもらったうどんとしゃぶしゃぶ餅で第2ラウンド。ああ~~~、幸せ。

やっぱり、寒い夜には鍋に限る。鍋、ありがとう。キッコーマンさま、ありがとう!!!

January 16, 2010

インターネット開通

メヒコにおいて約束はあってないようなもの。だから、あまり過信しすぎないようにしていた。学校のわりにしっかりした印象を受ける事務のおじさんに、「●●を買ってきてください」と頼むと、「じゃあ、明日には必ず!!」という調子のいい返事をもらう。しかし、実際に買ってきてくれるのは2~3日後、なんていうことはざらにある。だから、しっかりしている人でも、「明日=明日ではない」と思うようにしていたし、それを見込んで物事を頼んだり、考えたりするようになっていた。

ついにインターネットの契約をしようと決めて、この間からプランを聞きに何軒か足を運んだ。その対応たるや、同じ会社でも支店が違うと違う。提示される金額も違うから、「んぁあああ??」である。

まず1件目、英語をしゃべるおじさんが対応してくれて、インターネットのみで月額369ペソだという。私の友だちで、2年前に契約したものでインターネットのみで月額249ペソというプランを使っている子がいるので、私も200ペソ台で何とか契約したい気持ちがあり、ずいぶんと高くなっているなぁ、と感じたのでとりあえず保留することにした。丁寧に対応してくれたし「日本食が好きなんだよ」などと日本のことをよく言われてうれしくもなったから危うく「お願いします」といってしまいそうになったけれど、いやいや、お金のことなのでもう少しシビアにならないと。そして、インターネットでその会社のHPを見てみると、「インターネット199ペソ~」という表示を見つけた。こらぁあああ、おっさん!!!優しい顔して、なにが369ペソが一番安いプランだ!!!

そして2件目。「あそこの店員あほやで」と別の友だちに釘を刺されていたけど、あほじゃない店員が対応してくれるかもしれないと淡い期待を抱いて足を運んだ。あほ対策として、資料を持っていくことにした。HPのページをプリントアウトして、「ほら、ここに書いてあるじゃないか!!」と見せることにしていた。それがだめといわれたら、1件目で、「今はインターネットだけのプランはないんだよ」といわれていたので、「でも、私の友だちが使っている!!!」と押そうと思って、友だちの今月の支払い票ももって行った。それでもだめといわれるかもしれないので、テレビとインターネットのパックで369ペソと言うプランをインターネットで見つけたのでそれもプリントアウトして持っていくことにした。いくら言葉が不自由だからと言って、これだけ紙の資料を持っていけば万全であろう。

しかし、店員はあほだった。インターネットだけのプランはないと言い張りだした。最初、199ペソのプランで、すんなりと通りそうだったのに、家に今現在その会社とは契約していないというと(普通に考えると、だから契約しに来店したのだが。)、その値段では無理だ、と言い出し、月額579ペソのプランしかないの一点張りである。私も必死で、

「高すぎる」
「いらない」
「テレビのサービスは要らない」
「インターネットだけがいい」
「わかりません」
「って言うか、テレビを持っていない」(これはうそ。)

と「なんでですか??」を連呼してごねた。くっそう、話のわからない馬鹿女め、とこのつたないスペイン語でかれこれ30分はごねていた。すると、見かねた私のあとに待っていたお客さんが英語で助け舟を出してくれた。私が店員の言っていることがわからないと思ったらしい。しかし、わからないのは「なぜそんなに高いのか」であって内容は百も承知である。店内に「テレビ、インターネット、電話で549ペソ」という張り紙がしてあったので、「なんで、電話が加わってるのに、おまえの言うプランより安いのだ?!」と問い詰めると、「あれは、そう言うディスカウントプランです」とか言ってくる。じゃあ、安いほうを教えろよ!!!!!と怒り爆発である。友だちは正しかった。ここの店員は、お墨付きのあほだ。わからへんからとほいほいと言いなりになって金を出すような「あほ」ではないのだ、私は。

というわけで、2件目は喧嘩別れ。

そして3件目。白ぶちめがねのファンキーなおばちゃんがカウンタに座っていた。「むむ。あのおばちゃんは手ごわそうだ」と、前述の資料をきゅっと握り締めて、「一番安いインターネットのサービスがほしいです」と挑んだ。すると、テレビ40チャンネル込みで399ペソといわれた。例によって、「テレビはいらないから、インターネットだけのプランはありませんか??」と聞くと、おばちゃん曰く「349ペソである」らしかった。しかし、50ペソ(500円くらい)出すだけでテレビが40チャンネルも見れるんである。これは、ええプランじゃないですか?!旅中に、やはりリスニング力を鍛えないとだめだ、と感じたのでテレビを見られる環境が整うのは、私にとっても都合がいい。おばちゃんはさらに、「インターネットも早いよ」とアピールしてきた。「インターネットは繋がればいいから、別に早さは求めていません、もっとおそいインターネットのプランもありますか」、と聞くと、一番遅いのでよければ、テレビと込みで330ペソがあるという。友だちがインターネットのみで249ペソ払っていると考えれば、月額80ペソ上乗せでテレビ40チャンネルは、これは悪くないな、という思いに至った。それに、現在インフレが激しいメヒコにおいて、インターネットの料金が2年前と比べると値上がりしているのはしかたのないことなのだ。そして、このおばちゃん、うまい。向こうから資料も提示してくるし、信憑性がある。契約するならこの人だな、と思った。

そのまま契約の手続きをとり、日本ならここで、セットアップの日をきめる段取りになるのだが、そこがメヒコ的だった。「10日以内に完了する」といわれた。詳しい日時はおばちゃんにもわからないというのだ。とりあえず、来る前に電話をしてもらうようにだけ頼んだ。2件目のところがあほやでと教えてくれた友だちがセットアップをしたときは、やはり同じことを言われたが信用ならないので、契約翌日にそのへんをプロバイダの車が走っていたから、その人を捕まえてその場でしてもらったらしい。私も、車を見つけたら声をかけようと思っていたが、本当に10日以内に連絡が来てことが進むのか、そこにも興味があった。だから、今週の午前中は家の中にこもり、彼らからのコンタクトを待った。すると、3日後の昼間に電話がかかってきた。全部はわからないけどなんか、明日の朝に来てくれるようなことを言っている模様で、時間を尋ねると「9時」といわれた。まぁ、電話をしてくる人と、実際に来る人は違うしな、怪しいもんだ、と思ったが電話が来た奇跡に驚いた。しかも、アポイントメントである。私はてっきり、今あんたの家の下まで来たんだけども!!と突撃でくると思っていたのだ。

そして約束の今朝9時すぎ。セットアップをしてくれるおじさんがやってきた。そして、壁に穴を開けてテレビとインターネットを開通させてくれた。おおおおおおお、奇跡。祝、インターネット開通、テレビ視聴可能環境。文明開化の心地だ。それはそれでうれしい。しかしうれしさよりも、メヒコでこんなにスムーズに仕事をする人たちがいた驚きのほうが大きい。国内カルチャーショックである。

January 15, 2010

Iglesia de Santo Domingo

オアハカの街をただうろうろ歩いていて、大きな教会を見つけて入ってみた。入った瞬間、その装飾や天井絵に圧倒されて「ほげ~~~」っとなってしまった。その教会こそが、サントドミンゴ教会だった。「地球の歩き方」によると、「1575年から約1世紀の歳月をかけて建造された大教会」なんだそう。よく通る通りにあるから、オアハカ滞在中にいろんな時間帯に眺めることができた。結局中に入ったのは最初の一回だけだったけれど、外観も素敵だった。


内部はこんな感じ。ちょうど、ミサをやっていた。



夜に訪れるとこんな感じ。クリスマス前で、ちょうどイベントが開催されていた。バンドの生演奏にあわせて皆さん、踊っていた。ほんま、バイラール(踊り)の好きな国民です。


私は、このトワイライトの時間帯の顔が一番気に入った。太陽の当たり具合によって、壁の色が白く見えたり、緑に見えたりするのだけれど、この夕闇の中で緑に浮かび上がる壁は不思議な色で見ていて全然飽きなかった。

出会い

みゃあのなかのみゃあを見て衝撃を受けたメヒコシティのバスターミナルだが、みゃあを見つけられたのは待ち時間がものすごくあったからというのがその理由である。グアダラハラから、オアハカへの直行バスはない。なので、「グアダラハラ-メヒコシティ-オアハカ」というルートを取る必要があった。グアダラハラからメヒコシティまでは8時間。自分の家からグアダラハラのバスターミナルまでは1時間。すでに9時間のバス旅である。そして、シティからオアハカまでは7時間と聞いていた。何とかがんばれば、1日でたどり着けると大まかに計算して(タイムテーブルは見ずに)いたのだが、シティに到着してから、シティからオアハカまでのバスが夜までないということがわかった。あったのかもしれないが、何せクリスマス前の込み合う時期である。空きがあったのが夜の便である。仕方がないので8時間程ターミナルで待つことになった。

次のバスのチケットを買うときに、私たちの前にいた少年がいる。彼は名をラウルといい、グアダラハラの空軍の学校で寮生活をしていて、実家のオアハカに休みを利用して帰る途中らしかった。ひょんなことから話し始め、行き先が一緒と言うことで8時間を共にすることになった。日本語を教えてあげたり、身の上話をしたりしていた。やはりここでも、「旅の指さし会話」が大うけである。本当に、この本にはことあるたびに(特に旅中や、初めて会う人とのコミュニケーションで。)助けられているなぁ、と感じる。メヒコ人には、めちゃくちゃウケがいいので、メヒコに来る人は、是非とも1冊携えてくることをおすすめする。

シティは、グアダラハラよりも標高が高いので夕方になるにつれてめちゃくちゃ冷え込んできた。グアダラハラよりも南にあるから寒くないだろうと油断していたけど、この国では標高のことも考えないとだめなんだなと一つ学んだ。温まるためにマルチャンをターミナルの外に買いに行ったりして、何とか8時間をやり過ごして、いよいよバスに乗り込んだ。寒くて疲れていたので、バスすらいい寝床だ。

オアハカに着いたのは、まだ夜が明ける前で真っ暗だった。結局24時間、つまり丸1日をかけてグアダラハラからオアハカを移動したことになる。ラウルくんは、何か書類を持っていかないといけないらしく、私たちはそれについていって、その代わりに安い宿を見つけるのを手伝ってくれた。空軍仕込みなのか、地元だからなのか、てきぱきとしていたなぁ。セントロセントロにも近いところで見つけてくれたし。そして、ラウルくんはさわやかに去っていった。



ホテルの前の道。手前の左端の明るいところがホテル。

Hotel Lupita
Diaz Ordaz No314, Centro Histrico,
Oaxaca, Oax, Mexico
hotellupita_oaxaca@hotmail.com

みゃー

メヒコは子どもが多い。どこに行っても子どもを良く見かける。人口は、1億人を超えたくらいらしいが、人口の割合は日本と比べると圧倒的に若い世代の多い国なんだろうと肌で感じる。そして、子どもといえどもめちゃくちゃタフな印象を受ける。かなり小さい赤ん坊を街でよく見かける。毛布にくるまれて、生まれたてくらいの赤子(まさに、この言葉のとおり、顔がまだ赤らんでいる。)も、あちらこちらで見かけるんである。日本だったら、「きみ、まだ外に出たらあかんやろう?!」というような未熟さである。

一度、プラサ(ショッピングモール)で、どこからともなく「みゃぁああ」という声がした。人間の声とは思えないような、まさに何かの鳴き声のような声である。声のほうを見ると、柔らかい毛布に包まれた赤子が。……まだ人間として泣けていない……!!!それ以来、友だちとの間で、このレベルの赤ん坊を「みゃあ」と呼んでいるのだが、旅の始まり、メヒコでの乗り換えのバスターミナルで「みゃあのなかのみゃあ」を見た。もちろん、性別の判別はできるわけもなく、彼/彼女は、「みゃ~~~」と啼いて、そして、口からは泡のようなものを(よだれではない。泡!!!)わわわわわと噴き出していた。それを、父親と思われるおじさんにぬぐわれていた。その光景を見て、たくましいなぁ……と、なぜか妙に感心してしまった。

January 14, 2010

Feliz Año!!!!

今さらですが、本当に、今さらですが、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。みなさまにとって、2010年も素敵なよき年となりますように。

さて、一ヶ月ぶりの更新にも驚きだが、その間に年が明けてしまったのも驚きだ。この1ヶ月何をしていたかと言うと、まずインターネットを失ってしまった。といっても、もともとなぜか無料でつなげていたので、つなげなくなったからといって私がとやかく言う資格はない。インターネットがつなげなくなったまま、冬休みを向かえ、そして速攻旅に出た。その模様は、また追って写真とともにUPしていきたいと思っている。旅は、行ってみたかったOaxacaのシティ、そして、前に道端で出会った友だちをたずねてOaxacaのHuatulcoと言う街、それからメキシコシティに、夏にGuanajuatoに行ったときに友だちになった子の友だちに世話になりに行った。旅のスタイルが、なんだか「知っている知らないは別として、誰かをたずねる」と言うパターンになってきて、各地で世話になりまくりで本当に「ありがとう」の気持ちがいっぱいで進行して、そして終わっていった。次の日からまたすぐ仕事で、行事があって、ばたばたして、今日、である。

インターネットを失って、インターネットはいるぞ、と心の底からその必要性を感じている。wi-fiのところに行くとか、職場からするとか、メールをチェックする程度ならそれで事足りるのだが、やっぱりメールを書いたり、ブログを投稿しようと思ったら、ゆっくりと時間をかけなければいけないな、と感じるのだ。なので、いい加減インターネットを契約しようと思ってできるだけ安いプランを探した。しかし、驚いたことに、インターネットだけのプランと言うものが存在しないらしい。(と言い張る馬鹿な店員と何人か戦った。)いや、正確には、見つけたには見つけたが、500円上乗せすると40チャンネルのケーブルテレビが見られるというプランを見つけたので、インターネットだけ契約するのが馬鹿らしくなったのである。

このプランを月曜日に契約して、「10日以内に家に設定をしに行く」と言われた。現在3日目。まだくる様子も連絡もない。「10日以内」といわれただけで、詳しい日時は契約してくれたおばちゃんも「わからない」とのことだったのだ。9ヶ月のメヒコ生活から推測するに、10日以内には工事には来てくれないと思っている。どうなるか、見ものだ。

今はまたなぜか家から無料でどこかの電波を拾ってきてつなげているので、とりあえず、まだだった新年のあいさつにかえての更新と言うわけです。2010年も、私の目線でメヒコの様子を伝えることができたらな、と思っています。それでは、どうぞよろしくお願いします。