March 22, 2012

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前回の投稿から1ヶ月以上がすぎている。驚いた。2月が短いとはいえ、1ヶ月も経っているとは。旅の話もたくさんまだ書きたいことがあるのだけれど、今回はタイムラインを「今」に戻してみることにする。

メヒコから戻ってきて、瞬く間に日々が過ぎていく。その中で感じるのは、日本で普通に暮らしていたらメヒコのこと、なにも伝わってこないな、ということ。つまり、メヒコのニュースが日本国内において、全然伝わってこないのである。確かに、メヒコに暮らして今でこそ大好きな国、気になって仕方がない国、目がはなせない国、他にもいろいろあるけど、とにかく、私にとっては「特別な国メヒコ」なのだが、一般的にはそうではないみたいだ。

そうかと思えば、雑貨屋に足を運べば結構、骸骨やルチャリブレなどのメヒコグッズが溢れているから不思議だ。鮮やかな色使い、面白いデザイン、ゆるいクオリティのくせになんだか許せてしまう愛嬌のある雑貨たちが日本で愛されるのは、なんか分かる気がする。

でも、それは雑貨のかわいさにうふふとときめいているだけで、「メヒコという国が好き」というのとはちょっと気がうよなぁ、となんとなく違和感も感じてしまう。みんながメヒコの雑貨を手に取り、かわいいといい、メヒコっていいよな。スバラシイ。でも、でも、でも。やっぱりメヒコが大好きな私としては、その国そのものを知ってもらいたいというのが、これ人情である。

メヒコは、日本からは地理的には遠い部類に入る。だから、実際のところ、別にメヒコに関する知識を増やしたところでなんになるん??と言う考えが一般的かもしれない。

メヒコは混沌としている。ありえないことがありえるし、ありえることがありえない。日本の価値観でのこのこ出かけるとイライラするかもしれない。イライラしながらもなんだか憎めなくて、人間くさいその国や、そこに暮らす人々から学ぶことはたくさんある。そうかと思うと、日本人とよく似ているところもある。顔すら似ていたりする。なんなんだ、メヒコ。メヒコのことは、実は、知れば知るほど分けがわからなくなってきているのも確かである。(こういうのを深みにはまるというのかもしれない。)本当に変な国。めっちゃくちゃ面白い国、メヒコ。だからこそ、その芯の部分がもっともっと伝わればいいのにな、と思う。民芸品(雑貨)にも、実はバックグラウンドや意味があったりするのだから、それを知ると、もっともっとその雑貨に愛着がわくのにな。やっぱり、感覚で好きなのと、背景を知った上で好きというのは全然違うと思うからなぁ。

でも、どうやってメヒコのよさを伝えたらいいのだろう。

とにかく、明確な方法などはさておき今年2012年の目標のの一つに「メヒコのことを広める」と手帳に書き記されてある。その違和感と方法をうすぼんやりと頭の中で考えていた。そんな中で2つの出会いがあった。

一つは、東京にて写真家のお兄ちゃん。メヒコが好きだということを熱弁して、何枚か写真を見せると、「写真展をすればいいじゃないか」と言ってくれた。しゃ、しゃしんてん!!!!写真を見たり撮ったりするのは好きだが、自分で個展を開くというのは考えたことがなかった。方法がわからないけど、2年半撮った写真をふるいにかけて、なにが伝えたいのかを考える日々が始まった。膨大な写真を一枚一枚見ながら、それぞれにストーリーがあることを再確認している。なにを、どうやって、何の目的で伝えるのか。この作業をしながら、あああああむずかしいなぁああああ、と思わず鼻息が荒くなる。

もう一つは、日本に暮らすメヒコの人との出会いである。国際交流フェスティバルで、彼女がメヒコ料理屋を出していたのをきっかけに知り合ったのだが、先日個人的に再会を果たした。私は日本人でメヒコに暮らしメヒコを見た。彼女は、メヒコ人で日本に暮らしながら日本をみている。日本に対する、或いはメヒコに対する視点や感じ方が違うのでとても面白い。そしてやっぱり、もっとメヒコを広めたい、という気持ちが強くなった。

またもや文字まみれになってしまったが、備忘録がてら。

【写真】注文するときに、いつも「え~と、え~~っと」と言っていたら、そういう名前ということにされてカップに書かれた。

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