February 09, 2010

疑問

時々、歩いているとぶしつけに「中国人??日本人??」と聞かれたり、「チンチョンチンチョン~~」と中国語(彼らのイメージの中国語の音。)を投げかけられたりする。確かに、アジア人はメヒコの街中においては浮く。しかし、この扱いはひどいと思う。「コンニチハ~」という親愛のこもった呼びかけをされるときもあり、これには【おお、日本語を知ってくれている!!】という意外性とうれしさを感じるのだが、例の完全に見下した言い方で罵倒されるのはやはり気持ちよくない。

メヒコは、いろんな意味でふり幅が広くていろいろな人がいる。それゆえいろいろな考え方を持った人がいるだろう。それを認めないことには国として機能しない。だからこそ多様性が存在できるのだと思っているし、私はそこが好きだと感じている。多様性が存在できるのは、相手を認めるということに他ならない。しかし、それができずに偏見を抱いている人たちがいる。そう考えると、彼らが極東アジアの顔を持つ私たちに持っている「感情」と言うか「イメージ」は、いったいなんなんだろう、と言う疑問が浮かんできた。何ゆえにそのような見ず知らずの街行く人に対して軽蔑を伴った態度をとることができるのだろう。あるいは、無邪気なメヒコ人の一面なのだろうか。

もしかしると、アジア人の振る舞いやリアクションが欧米の人たちと違う(すぐに笑ったり、へらへらしたりするところ)のがおもしろくてからかっているのかもしれない。あるいは、極東アジアの国への対感情がネガティブに働いてしまうような歴史的理由が含まれているのかもしれない。前者だったら、悪ふざけもいいところだからいい加減にしてくれ、とうんざりだが、後者だった場合、単にぷりぷりもしていられない。かといって私に何ができるというわけでもないのだけれど、知っているのと知らないのでは雲泥の差である。そう考えると、メヒコとアジアのかかわりの歴史について私自身もっと知った方がいいな、と感じさせられる。本当、真剣に日本の図書館か本屋に行きたいと思う今日この頃である。

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