「カンクン行きのチケット取ったから!!」
と言ってきたのである。メヒコにあそびにおいで~、と誘致しまくっていたけれど、まさか向こうから逆にカンクンに誘致されるとは。こうなったら、行こうじゃないか、カンクン!!!!!というわけである。
しかし、Cancun(カンクン)自体には私はあまり興味がなかった。バリバリのリゾート観光地だからである。カボサンルーカスへ行ったときに、その「バリバリのリゾート観光地」のあの独特の感じに疲れた。しかも、物価が異常に高い。どうせカンクンもその口でしょ。ああ、いやだいやだ、という気持ちが強くあったのだ。だから、カンクンは空港だけ使うことにして、少し南に下がったところにあるPlaya Del Carmen(プラヤデルカルメン)というところに滞在することにした。
グアダラハラからカンクンまで、1週間くらいかけてバスでちょこちょこ旅しながら行こうかと考えていた。しかし結局は、飛行機で行くことにした。国内の飛行機移動でも3時間かかるのだから、やはりメヒコは広い国だ。
今回日本から遠路はるばるメヒコに遊びに来てくれたのは、まさみとあけみちゃん。まさみは大学のときからの友だちで、卒業してからもちょくちょく一緒に旅に出かけては、おもろいエピソードを増やしまくっているおもろい友だちである。あけみちゃんは、そのまさみと屋久島旅をしたときに、鹿児島のバックパッカーで出会った子である。
「ここって、ドライヤーあるんですか??」
とかなんとか話しかけられたのがきっかけで、友だちになったと思う。ドライヤーがきっかけでまた一緒に旅をする友だちができるんだから、本当何が出会いのきっかけになるかわからないもんだ。
さて、そんな2人が一緒にやってこれたらよかったのだけれど、まさみにのっぴきならない用事ができてしまい、まさかのばらばら日程。まさみは、2日後に遅れてやってくることになり、私はまずはあけみちゃんとカンクンの空港で会うことになった。
到着ロビーが違うので、とりあえず「ターミナル2の到着ロビー」で会うことにはしていた。しかし、である。実際についてみると、到着ロビーって何?!という感じであった。ロビーと言うからには、meeting pointとかあるのかと思いきや、いや、別に……という感じだし、各社のチェックインカウンタが並び、端っこの方に到着した人たちが出てくるゲートがあったが、それは国内線のゲートなのであけみちゃんがそこから出てくるはずもなく……。ロビーで出迎える作戦がこの様子ではできそうもないので、国際線の発着ターミナルから国内線の発着ターミナルへは、シャトルバスがあるらしく、そのバス停を探してそこで迎える作戦に切り替えた。
ウエルカムボードみたいなものを持った人がたくさんいるところを見つけて近寄ってみると、ゲートのようなところから「いかにも国際線乗ってきましたよ」風の人たちがたくさん出てきたから、あけみちゃんもここからでてくるに違いない、しめしめ、と思い、人だかりの中背伸びをしながらバックパックを背負っているであろうアジア顔を探した。しかし、一向に出てくる気配はなく、私が長時間そこでキョロキョロしているのをみたホテルのウエルカムボードを持った兄ちゃんが、
「なんていう航空会社の人待ってんの??」
と聞いてくれた。
「コンチネンタル!!」
といったら、
「コンチネンタルの乗客、ここから出てこねえよ。」
といわれた。えーーーー!!!うそやん?!ここじゃない?!……とすると私は、出てくるはずのない人物をわくわくそわそわしながら待ち続けていたというのか?!しかもその少し前にも、あけみちゃんが一体どこの航空会社を使ってくるのかわからず、うえと同じ質問をされて、「さ、さぁ、どこでしょうね?!」となり、慌ててインフォメーションの人に「●時くらいにヒューストンを出て、●時くらいにカンクンにつく飛行機会社はなんですか??」と調べてもらっていたのである。
もうこうなったら、国際線が発着するというターミナル3とやらにいって、そこのイミグレーションを抜けたところで待ち構えた方がいいかも、と思いもう一度インフォメーションに行って、ターミナル3への行き方を尋ねた。そして、20分に1本無料で運行されているというシャトルバスの乗り場を教えてもらった。すっかり疲れてふうと腰を下ろしたところにシャトルバスがやってきて、ターミナル3からやってきた乗客たちがバスから降りてきた。その中に、なんだか知っている顔が混じっているではないか!!!その顔こそが、あけみちゃんなのであった。
ああ、一安心。
そして、その晩泊まったホテルの部屋がこちら。
タオルで変なウエルカムバードを作ってベッドメイキングしてくれているような高級ホテルである。カンクン空港に着いたときにもう一つ思いがけないできごとが起こり、それというのが私の働いている学校に通っている生徒の家族と遭遇したのである。その家族のお母さんと、日本から着ていたお母さんのお母さんがキューバに行く途中だったようだ。急に行くことを決めたらしくかなりばたばたしていて、キューバの紙幣を換金するのに現金が必要だけどカードしかなく困っていたので、現金を貸したのである。すると、彼らも同じくプラヤデルカルメンに泊まっていて1部屋が1晩空くので、泊まるところが決まってないのなら泊まってもいいですよ、といってくれてその言葉にちゃっかり甘えることにした結果が上記写真である。おまけにバスタブジャグジーがあったので、嬉々としてお湯をためて楽しませてもらった。メヒコに来て、それこそ初めての湯船で感動しきり。
何がきっかけでこんなことがおこるのか、本当わからない。しかし、このホテル一体1泊何ぼするのかと知りたくなるのがこれ人情。いやらしくも調べてみたらUS$100前後。ホリデーど真ん中だったのでもう少ししたかもしれない。そこに無料で泊まれるとは、いや、ラッキー。
[FYI]
Hotel Hacienda Vista Real
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