August 05, 2010

Cabo San Lucas


眠気眼で到着したカボサンルーカス。とりあえず町の中心(セントロ)に向かうべく、バスに乗ったのだが眠気が一気に吹っ飛んだ。市バスが、8ペソもするのである。まさか、ここにきてぼったくりにあっているのか?!と思ったほど。

「ここがセントロだ」

と教えてもらって降りると、目の前にはでかいプラサ(ショッピングモール)。しかも、なんだか高級そう。グアダラハラには海がないから「海が見たい」という動機で来たのだが、カボサンルーカスがこんなにもリゾートだったとは知らなかった。とにかく、第一印象は「高い」につきる。しかも、何だこの浮かれた雰囲気は。(なんだといわれても、リゾートだから浮かれているに決まっている。)

そして、悲しいことに話しかけられる言葉が全て「英語」なのだ。こちらがつたないスペイン語で話しかけても返ってくる返事は「英語」。これには閉口してしまった。どうしたんだ、メヒコ人たちよ……!!!カボサンルーカスは実際、海以外には何もなく、観光だけで街が潤っているようなところだ。そして、アメリカから地繋がりで来ることができるので、確かにアメリカ人が多い。お金に余裕のある人たちがホリデイハウス(いわゆる別荘)のようなものを所持し、訪れた際にはとにかく「バカンス」を楽しむという寸法である。だから、街には浮かれきった雰囲気しかない。高級ショッピングモールに、高級レストラン。バカンスにはせこせこした施設は必要ないのである。アメリカ人、いや、あえてGringo(グリンゴ)と呼ぼう、グリンゴたちはあたかもそこが自分の国であるかのように振る舞っている。彼らは莫大な金を落として行ってくれるので、それに便乗して彼らが過ごしやすいようにドルが流通したり、英語が通じるようになっている。なんだ、この違和感。グリンゴもメヒコ人もそれでいいのだろうけど、そのどちらにも属さない第3者、つまり私から見たらそれは「変」以外の何者でもない。ギブアンドテイクで、お互いが納得しているからそれでよくて何も口を挟むことはないけれど、でもここで我が物顔で歩いているアメリカ人たちの横柄さが気になって仕方がない。ここはアメリカではないぞ、といってやりたい。

そんなザ・バカンスの地域なので、バカンス気分でへらへら過ごすと普通に楽しい。そして、無条件に自然は素晴らしい。海がきれいな街だった。高級ホテルが立ち並ぶ側のビーチではなくて、その向こう岸に見えている少し歩いていかなければならない地元のメヒコ人が多く遊びに来て戯れているビーチの方が落ち着いたり、魚介類がうまいぜと英語で客引きしてくれるような店よりも鶏肉がぐるぐる焼かれ回っている安食堂を見つけたときのほうが落ち着いたり、英語ではなくスペイン語を話してくれるメヒコ人に会ったときのほうが落ち着いたりするのは、私はやはりひねくれ者なのだろうか。

【とにかく海はきれい。マリンアクティビティも充実していて、シュノーケリングやダイビングできれいな魚と楽しむこともできる。しかし、船の上からでもこの通り十分見ることができる。トルティージャに群がるメヒコ魚。】


【Playa del Amor(Lover's Beach)という名のビーチ】

【地元民に人気の方のビーチ。父ちゃんを埋めまくるメヒコ家族。】

No comments:

Post a Comment