August 31, 2010

New gear @ Vivicam

ついに手を出してしまった。と、と、トイデジとやらに。フィルムのトイカメラもいくつか持っていたけど、フィルムなので、現像したりするとお金がかかるし荷物も増えるし、と言うことでメヒコには持ってきていなかったのだ。ずっと前にホームページを持っていた頃に友だちになった子がトイデジを持っているらしく、そのブログをチョコチョコのぞいていると、これがまたなかなかええ味ぞろいの写真でおもしろい。トイカメラは、現像するまでどんな写真が取れているか分からない、と言うのも楽しみの一つだけれど、おもしろいのが撮れたときはやはりデータであると簡単にシェアできるのになぁと思うのがこれ人情なので、このトイデジと言うやつはかなり魅力的な存在だったわけなのだ。しかしこのトイデジやらトイカメラというのは、日本のサブカルの中では割に大きな地位を占めているけれど、他の国では、殊にメヒコではそういう概念(写真があえて変に撮れるようなカメラをほしがる人がいるという)があるのか、もう一つなぞである。探していると「もっといいのがあるよ」とSonyやらPanasonicを勧められたから、それらのカメラはただの「程度の悪いカメラ」と言う扱いなのかもしれない。価格帯が安いからおいてあればそれなりに売れるのだろうけど、それをあえて好き好んで捜し歩くというのは彼らからすると珍しいらしく、奇怪なアジア人だと思われたに違いない。

どうしてトイデジに手を出す気になったのかと言うと、単にカメラが壊れたのである。一眼レフのカメラはあるけれど、やはり大きいので日常のちょっとしたときに使うのには向いていないのだ。だから、コンパクトデジカメを、と思って一台日本で買ってきたのだが、それが壊れたことがついに確定した。テクノロヒアというところに以前修理に持っていったことはブログでも書いた。それが、数ヶ月経っても、行くたびに「部品がまだ手に入らなくてねぇ……」と、直る見込みがない。日本で安かったから買ったオリンパスのカメラだったけど、メヒコではオリンパスはあまり流通していないらしく、故障したときになかなか部品の調達が難しいらしい。もうこれ以上待ってもおそらく直らないと思われるので、ついに修理から引き上げてきたのだ。メヒコにいる間はもう直らない、となると、一気に安いトイデジの購入願望に再び火がついたのだ。

トイデジの事をいろいろ調べていると、日本ではVIVITARというアメリカの会社のvivicam 5050と言うものがものすごく人気らしい。それのヴィヴィッドモードと言う色彩が鮮やかに撮れるモードがおもしろいというのがその理由だそうだ。さっそく、メヒコでも手に入るのかといろいろ調べてみたが、先にも述べたようにどうやらそういうサブカル的なものを専門的に扱うようなところはないようでインターネットでは情報の収集に限界を感じた。こうなれば、機種名とかをネットであらかじめ調べて、それが売ってあるかをいろいろなところで聞いていくしかなさそうだ。KodakやSony、Panasonic、Nicon、Samsungを扱った店が割りに多く、まずはVivitarを見つけるのが苦労した。vivicamの高位機種が見つかったが、なぜかタッチパネルもどきを採用していてものすごく使いづらそうだったので、一応保留にして、もう一度家で調べ直した。日本語でのインフォメーションが一切なかったので、日本では出回っていない機種なのかもしれない。VivitarのほかにもPolaroidを候補に挙げることにして、カメラ探し2日目に突入。

まずは、ウォルマートにいってみたがかろうじでPolaroidのいい機種が見つかったのみ。あまりいいのにしすぎると、値が張ってくるしただの「高機能コンパクトカメラ」になってしまうので(まぁ、それはそれでいいんだろうけど)、注意しながら価格と機種名を控えて、次はプラサに行ってカメラを扱ってそうな店をしらみつぶしに当たった。すると、意外なところで見つかったり、テクノロヒアよりもずいぶん安い値段で売られていたりしたので、プラサも侮れないなぁ、と調査に熱が入る。相変わらずvivicam 5050は見つからないけれど、vivicam 5024という機種が見つかり始めた。これを取り扱っている店は意外にも多く、値段も覚悟していたものを下回るものだったのでかなり魅力的。しかし、ヴィヴィッドモードとやらがあるのかどうか、どの店のどの店員に聞いても「分からない」と言うばかり。その後、セントロに足を運んでまたもやテクノロヒアで聞き込み調査。また別のPolaroidが見つかったけど値段が張るので即決できない。結局、ヴィヴィッドモードがあるのかないのか分からないけれどとりあえず買ってみよう!!と腹をくくってvivicam 5024をファルマシア(薬局)で買った。私はペソから円を計算するときに10掛けしているので、それだと7000円くらいと言う計算になるけど、実際は7掛けくらいなので日本円にするとおそらく5000円していないと思われる。

家に帰ってびっくりしたが、この機種にはモードと言うものが2種類しかない。一つがカメラ撮影で、もう一つが動画(音声なし)撮影である。本体の左川につまみがあって、それをカチ、カチ、と動かすと近影と無限が切り替わる。恐ろしきカメラである。デジタルとは名ばかり。本当に、撮影したものをデータで取り出せるというところだけがデジタルである。すげえ。なんだ、このカメラ。さすが、5000円。vivicam 5050の値段を調べたら13000円くらいしているではないか。そら、半額以下のカメラだ、ヴィヴィッドモードなんてあるはずがない……。そのモードがないことにはがっくりなのだけれど、この夜にも胡散臭いカメラを手に入れた今、妙にわくわくしている。この胡散臭いカメラと、元々ヴィヴィッドな色彩に富んだこの国の風景やモノがどのようにタッグを組むのか。いやぁ、楽しみじゃないか!!!!!!

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