August 05, 2010

La Paz


最後の目的地は、La Paz(ラパス)。ラパスもカボサンルーカスのようにアメリカ人まみれで英語の飛び交う街だったらどうしようかと(どんだけカボサンルーカスで衝撃受けてんねん。)思ったが、その名のとおり平和な穏やかな街だった。

ついてさっそく宿にチェックインを済ませ、昼ごはんをその辺のマリスコス(海鮮)のタコススタンドで食べていた。すると、見覚えのある首根っこのタトゥーが通り過ぎていった。

「アナ!!!!!!!」

とでかい声で呼ぶと、数日前にフェリーを降りて分かれたフランス人のアナがそこにいた。てっきりもうラパスにはいないと思っていたのでこの再会は本当に驚いた。彼女は、ちょうどバスで少し行ったところにすごくいいビーチがあるらしいからそこに行く途中だった。再び、「旅は道連れ云々」なので、便乗することにした。

バスターミナルにいると、クリールの同じホテルに泊まっていた男の人がいた。本当に、チェペ~フェリーのルートで旅する人が多いと感じる。……というか、クリールのホテルマルガリータの宿泊率、すごいなと感心する。

ラパスセントロからバスで40分ほど行ったところにあるそのビーチは、Balendra(バレンドラ)と言う。アナは「めちゃくちゃきれいなビーチらしい」といっていたが、ロスバリーレスで十分きれいなビーチを見たから、まぁ、それには勝るまい、と思っていた。……しかし、である。


正直驚いた。こんなビーチをみたのは初めてだったからである。海といえば、沖のほうに水平線が広がっているというのが常識だと思っていた。だから山に囲まれた入り江になっている波も立っていない穏やかで透明な海が目の前に飛び込んできて面食らったのだ。

えええ!!!!これが、海?!?!?!

ざぶざぶと入っていくと、何メートル何十メートルも歩くことができた。向こう岸まで歩いて渡れそうな勢いだ。さすがに、途中でついに足がつかないくらい深くなってしまったから無理だったけど、遠浅の海だってこんなに何十メートルも沖まで歩くことはできないんじゃないかと思った。眼前には茶けた山が広がって、湖のような、でも、海の風景。こういうところを、きっと楽園と言うんだと思った。やっぱり、自然はすごい。その一言に尽きる。

ラパスは、街内も落ち着いている。海沿いには遊歩道が整備されて、自転車やローラーブレード、歩きの人や乳母車までみんながゆったりと散歩しているのが印象的だった。また来てみたいな、と思わせるそんな街だった。

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