August 22, 2010

En la preocupación.

今日は、久しぶりにどきどきした。それまでは、久しぶりに1人でセントロを探検しておもしろい場所を見つけたり、チャプルテペックで変な柄のシャツを買ったり、友だちと合流してから優雅にお茶なんぞしたり、アートフェスタがやっていて手作りのかわいいかばんとキーホルダーを買ったりしてニヤニヤが止まらない一日だったのに、最後にそんな仕打ちが待っていようとは。

友だち二人は違う路線のバスのほうが都合がいいので、帰りは一人でバスに乗ることになった。まだ9時前だったし余裕余裕、と思いながらバス停へ向かった。私の乗るバスは普段から本数が少ないので、少しは待つ覚悟でいたが、いざ夜のバス停(道の角っこ)についてみると予想以上に暗かった。「まじでか……、ここで1人で待たなあかんのか……」と思いながら、でも「まだ9時前やし、バスもすぐ来るわ」と気楽な気持ちでいた。

何台かバスは通るものの全て違う路線のものばかり。通り過ぎるたびに、あああと落胆の気持ちになるけれど気は抜けないので、腕組みをして厳しい顔でバスを待った。10分、15分と待っても来ない。その代わりにシティオ(タクシー)はちょくちょく通過していくので、割高になるけどシティオを使って帰ることも考え出した。しかし、困ったことにシティオを使うにしても値段の交渉とかをしないといけないので、しばらく頭の中で「いくらですか?」「高いです!!」「○ペソでどうぞお願いします」など、安く済ませる方法ばかりをシュミレートした。心強いのは、道を渡ったところで何かを待っている家族。しかし、その家族もしばらくたつとどこかへ行ってしまった。そうこうしているうちに時計の針は9時を過ぎて大分経つ。

ふと隣を見ると、トランスバレ(バスの割引チケット)をもったおばちゃんがいた。すかさずおばちゃんに話しかけると、おばちゃんも同じバスを待っているということが分かったので、「一緒に待ってもいいですか??」と何かあっても見放さんといてな、おばちゃん!!と心の中で同盟をくませてもらうことにした。おばちゃんに聞くと「この時間ならまだバスはある」と言い切ったので、急に心強くなった。しかしバスは一向に来ない。私が待ち始めてから30分以上が経過したときにふと横を見ると、おばちゃんが地面においていた自分の荷物をよいしょと持ち上げてすたすたと歩いていくではないか。

セニョーラ!!!!!一緒に待とうよって言うたのに、1人でどこへ……?!おばちゃんにしてみれば、変なアジア人が一緒に待ってもいいですかと聞いてきたこと自体が「げ」だったのかもしれない。再び1人になって、がーん、がーん、がーーんと焦りが募ってきた。時計を見たらもう9時半を過ぎている。バスは、果たしてくるのか?!バスか??シティオか??ううううう、と考えていると、2人組の男の子たちがコーナーで待っているのが目に入った。悪そうには見えなかったので、これまたすかさずバスを待っているのか確認した。すると、これまたありがたいことに同じバスを待っているとのことだった。しかも、しかめっ面のおばちゃんとは違い、私が全くメヒコ人に見えないので「どこの国から来たの??」と話しかけてくれた。「バス、まだ来るよね??」と確認するとこの2人も自信を持って「この時間なら、大丈夫」と言った。それにしても、ああ、気さくってなんていい性質。2人で何か話していたのに、わたしに合わせてくれて、いろいろ気遣ってくれた。それでもバスは来ず、「何分くらい待ってる??15分とか20分くらい??」と聞かれたから、「いや、30分以上は待ってる」というと、「まじかよ!!じゃあ、もうちょっとバスがよく通るところまで歩いていこうか?!」と言うことになった。

そして、歩き始めたそのとき、ついにバスが来た。普段は、いかにかっこよく手を挙げてバスを止めるか、ということを考えてバスを止めている私だけど、おそらくそれが本日の最終便。今日ばかりはかっこ悪くてもいい、止まってくれ!!!!と言う気持ちのみで必死に手を挙げた。約45分待ってやってきたそのバスは、もちろんながら人で溢れかえっていた。しかし、席があろうがなかろうが、いいんです。家に帰れるめどができたそれだけで、いいんです。男の子たちは若くてもメヒコ男子なので、バスに乗るときも私を先に行かせてくれるという紳士っぷりで、しかもバスに乗ってからもいろいろ一緒にしゃべってくれた。この2人組には、本当に感謝。気がつくと、さっきのおばちゃんもバスに乗ってきていた。来ないことを覚悟して、歩いて帰っていたらしい。

いうまでもなく、友だちと別れたから家にたどり着くまでのこの時間、相当精神をすり減らした。来るのか来ないのか、不確かなものを、心細い気持ちで待つのは精神的負担がでかい。終バスが何時か分からないのは、困る。バスを博打をするような気持ちで待たなければならないとは。ああ、疲れた。それにしても、何事もなく家にたどり着けてよかった。バスで。ふうう。休もう。

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