August 08, 2010

Tequila


Tequila(テキーラ)とは、あのいわずと知れたお酒のテキーラのことだ。実は、テキーラと言うのは産地の名前でグアダラハラの近くにある町なのである。近くにあるものの、なかなか行く機会に恵まれていなかった。クリールで出会ったチャーリーがロスモチスでわかれた後、南下を続けていてグアダラハラにいるとの連絡を受けた。そして、「テキーラツアーに行くけど一緒にどう??」と誘ってくれたので、のこのこと足を運んできた。

セントロにあるホステルに泊まっていて、そのホステル主催のテキーラツアーであった。言われた時間にホステルに行くと、なんとクリールで一緒の宿に泊まっていたドイツ人カップルとも再会した。彼らも南下を続けていて、グアダラハラにしばらく滞在していたようだ。しかも、聞くと同じツアーに参加するという。偶然って、こんなにもごろごろ転がっているんだな、というか、世界は狭い。

続々と参加者が集まってくるので、大きなバスか何かで行くのかと思えば、「これに乗ってください」ト目の前にあらわれたのは乗用車のワゴンである。後ろの座席が取り外されてあって代わりにマットがしいてあった。そのワゴン車へ13人が乗り込むのである。狭い……。


テキーラにつくと、まずは腹ごしらえなわけだが、ここで出されるのはさっそくテキーラ。テキーラのグレープフルーツの炭酸割りがでてきてそれを乾杯。そして、それぞれにテキーラのショットが配られてをみんなで一気飲み。そして、料理が出てくるのだ。料理は、ツアー料金に含まれているので、メニューの中から高いのを選んでしまった。せこせこ根性丸出しである。しかし、えびの焼いたのはおいしかった。炭酸割がなくなると、さっとおかわりがでてきて、至れり尽くせりである。

炭酸割のカップを片手にテキーラの工場を回るバスに乗り換える。すでに街の景色も様子もどうでもよく、ただの酔っ払い連中である。テキーラの工場を回り製造過程を見学する。そして、それぞれの場所で、いろいろなテキーラをテイスティングするのである。テキーラの原料は、一番上に載せた写真のようなとげとげしたアガベという植物で、その芯の部分を使って作られる。1本のテキーラを作るためには、何キロものアガベが必要とされるらしい。酔っ払いながらも工場見学は熱心にし、そして熱心に試飲をして回った。

【アガベの芯の部分。パイナップルみたい。】

【だんだんテキーラのにおいに。】

テキーラを出発する頃には完全にノックアウトである。ふらふらでしかも気持ち悪くなりながらなんとかグアダラハラに到着。一緒に行ったチャーリーも完全につぶれていて、彼女は自分の部屋のベッドに直行。ちゃんとしらふに戻ったときに旅の幸運を祈ったりなんだりしたかったけれど、あたりはすでに暗くなっている。……これだけ酔いつぶれて意識がもうろうとしながらも、「ちゃんと帰らねば!!!」という意識だけはめちゃくちゃに強かったので、目は座っていたと思うがバスに乗り、無事に帰還することができた。本当、あの状態でよく帰ってこられたもんだ。完全に調子に乗ってぐびぐび飲みすぎたのは否めないけれど、旅でできた友だち、チャーリーやドイツ人カップルとの再会のうれしさがそれを助長させたのはいうまでもない。ああやって何も考えずに、みんなでへべれけになるツアーと言うのは、なかなかに、おもしろい。

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