January 28, 2012

メヒコの雑貨

最近、いろんなところで見かける。メヒコおよび、中南米の雑貨。アジアの雑貨を置いているお店でも、中南米の雑貨のコーナーが拡大されてきているような気がする。

値段はまぁまぁ良心的である。日本の雑貨屋に並ぶくらいなので、ある程度品質は高い。現地では、クオリティはピンきりなので、日本の店頭に並んでいるくらいの品質の物をより分けて選んで、日本への輸送費とかをいろいろ考えると、あの値段で提供されているのはすごいな、と思う。しかも、衣類から陶器、骸骨グッズにいたるまで、幅広いジャンルのものが扱われている。遠い国の雑貨も身近になったもんだなぁ、と感心してしまう。

メヒコは広い国で(日本の5倍の面積!!)、気候やそこに暮らす民族の文化もさまざまである。そのため、服飾や民芸品にはそれぞれの地方ごとに特色がでている。同じ国の民芸品とは思えないくらいに、デザインも違えば、色使いも違う。各地方で色々見ているうちにだんだんと、「これは●●地方やなぁ」というのが分かってくるようになる。それが分かってくるようになると、「その地方の雑貨」という目線で雑貨を選ぶことができる。「かわいいけど、きっと次の街にもあるだろう」と思っていると、全然見当たらなくて「あの時買っておけばよかった」とがっくり肩を落とす羽目になる。反対に、他地方の雑貨を見かけると、「これって、●●の雑貨なのに、なんでここにあるの??」と質問してそこから話がはずんで、おもしろい話が聞けたりもする。

そんなわけでメヒコは、民芸品大国だ。しかも、日本の雑貨とはくらべものにならないくらいに「ゆるい」。素朴というか、作りが甘いというか。型にはまらない発想が自由なのも、メヒコ雑貨の特徴だと思う。伝統的な民芸品がそういう感じなので、新進気鋭の手作り雑貨作家さんたちの作品を見ていても、それが感じられる。私が一目ぼれをして買って、友だちに見せびらかしまくっている「ふくろうのバッグ」も、「発想が大胆で、作りが甘い」という、まさにメヒコ雑貨の代表選手のようなやつだ。しかも、素材屋さん大国でもあるメヒコにおいて、「こんなん作ったらオモロイやろうなぁ」というものを実際に作ってみることは、そう難しくない。だから、さまざまなタイプの雑貨に出会うことができる。そういう点においても、メヒコ雑貨は、伝統的なものも現代におけるものも両方目が離せない。

まぁ、そんな私なので、日本の雑貨屋にメヒコの雑貨が大集結しているのは鼻息の荒くなることなのだ。先日、母親と雑貨屋に行ったときに、「これはな」「あれはな」と熱っぽくなった。グアテマラにも少しだけ足を延ばしたが、グアテマラの雑貨は、メヒコの雑貨とはまた少し毛色が違う。もっとも、メヒコの南部にいくにつれて、グアテマラの雑貨と似てくるのだが。チチカステナンゴという大きなマーケットが開催されることで有名な街があるのだが、そこで見つけたのと同じデザインの、ウイピルを加工したポーチを見つけて驚いた。こんなものも置いているのか!!!すごいなぁ、と。そういうわけで、雑貨屋にて、メヒコを感じて懐かしい気持ちに浸ってしまった。

品質よし、値段もまぁまぁよし。

しかし、それらの雑貨よりも、何年も売れていなくてほこりをかぶったメヒコで手に取った雑貨のほうに思いを馳せている自分がいる。

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