August 23, 2011

久しぶりに、日本の本を借りられる機会があったので何冊か借りてみた。映画に、本に、ああ、なんて文化的な日々を送っているんだ。贅沢、贅沢。

漫画もあったので、ちびまるこちゃんを借りてみた。ああ~、さくらももこ、おもしろいなぁ。にへらにへらしながら猛烈な早さで読んでいたので、周りから見ると、さぞ気持ち悪かったろうなぁ。

他に新書を2冊読んだ。おもしろかったので紹介。

一冊目は、田辺厚子著「ビバ!メキシコ」。17年メヒコに暮らしたという著者が綴るメヒコの様子は、めちゃくちゃ「納得!!」。でも、驚くことにこの本が最初に出版されたのは1984年のこと。今から25年以上も前のことだ。それなのに、古さや時代を感じないのは、作者がメヒコを観る視点の柔軟さや、メヒコと言う国自体が本質的に全然代わってない(良くも悪くも)からなのだろう。一気に読めた一冊。田辺さんは、兵庫県出身の人らしく、それもなんかうれしかった。1968年10月2日に起こったトラコテルコでの政府の弾圧の様子が描かれているのも興味深かった。授業で勉強してそれに関連する映画(Rojo Amanecer: 邦題:「赤の夜明け」)も見たのだが難しかったので、日本語で改めて読む機会が持てて非常にありがたかった面もある。

もう一冊は、山本純一著「メキシコから世界が見える」。メヒコの北と南がかかえる問題を扱ったもの。メヒコ研究家の人がフィールド調査のもと書いたものなので、データがいろいろ載っていて、分かりやすい。まぁ、私はこの本からは世界は見えなかったけれど、メヒコがかかえる南北の問題について、ざっと知ることができた。

この二冊の本に共通して、「著者はメヒコがめっちゃ好きなんやろうなぁ」と感じた。メヒコは、めちゃくちゃなのだ。びっくりさせられたり、悲しい思いをさせられたりすることも多々ある。でも、やっぱりメヒコが好き。国も、文化も、人々も。読んでいて、それがひしひしと伝わってきた。

【FYI】
本:「ビバ!メキシコ/田辺厚子」
本:「メキシコから世界が見える/山本純一」
映画:「赤の夜明け」

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