August 13, 2011

満月の夜に

何週間か前から、学校に生徒が増えた。レベルが違うので彼女とは同じクラスを受けることがないのだけれど、日本人だし、唯一の学校の友だちなのでたまにご飯を食べに出かけたりする。私よりも年上の人なのだけれど、旅をしたり留学をしたりとオモロイねえちゃんである。海外で出会う日本人の女の人は、基本的に、変でおもしろい人が多い気がする。

昨日は、昼ごはんを食べてから、ダラダラとカフェでしゃべりたおして、道をぶらぶらと歩いていると、満月なのに気がついた。えらく空がクリアだったので、月の光が普段の何倍も強い感じがして、なんだかわくわくしてきた。

「あ~、月見したらおもしろいやろうなぁ~」

と何気なく、提案ともとれない提案をしてみると、

「いいねぇ~」

と、屋上でビールを飲みながら月見をすることになった。2日連続の天体観測である。その前夜はものすごい雨で、ひょうが降ったり、稲妻が空を切り裂くのを「すげぇ!」「すげぇ!!」と同居人と屋上で叫びまくっていたのである。本当、家に屋上があるって素敵。

近所の酒屋でビールとおつまみを買って、屋上に毛布を広げてお月見。寒すぎず、暑すぎず、ああでもない、こうでもない、とへらへら話をしながら楽しい時間を過ごした。しょうもない話はこんなにもべらべらとしゃべれるのになあ。

友だちを送り届けてから、日付が変わってからと思われるが、なぜか同居人と映画を観ることになった。中国語と日本語と英語が飛び交う、日本人が悪者のカンフーの不思議な映画である。疲れと眠気で完全に字幕(スペイン語)は読めなかった。日本語の部分だけが理解できるという体たらく。

何も特別なものはなかったけど、いい夜だった。きれいな景色と、おいしい飲み物と、楽しい友だち。シンプルだけど、それがあるだけでいい時間を持てることの贅沢さを再確認。

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