July 30, 2011

Crist Rey


最近何をしていたのかと言うと、別に何もしていないけど、2週間ほどバケーションを取っていた。今の身分(語学学校生)がすでに「バケーション」のような状態のくせに、さすがにモチベーションが下がってきたのでちょっと休んでみることにしたのだ。「切磋琢磨」とは、よく言ったもんだなぁ、と思う。決して誰かと競いたいわけではないけど、やっぱり一人きりだとなかなか張り合いがない。まぁ、とか何とか言いながら、自分が怠け者なだけなのだけれど。

最初の一週間は、グアダラハラに行ってきた。行ってきたと言うか、戻ってきたと言うか。さすがに2年住むと、メヒコにおけるホームグランドは絶対にグアダラハラだと断言する。ちょくちょく戻っているので、やはり久しぶり感には欠けるので訪れるたびに変な感じがするけど、ほしいものがどこで手に入るのか、見たいものがどこにあるのか、が分かるのでやはり楽しい。知り合いに会ったり、友だちに会ったり、あっという間の一週間。

さて、グアナファトに戻ってきてからは観光客のようにふら~っとしていた。グアナファト州にSilao(シラオ)と言う町があり、そこにCrist Reyという大きなキリストの像があるというので、足を延ばしてきた。グアナファト市は、鉱山があったために栄えた街なので、丘が連なるところに位置している。その山並みの風景が終わると、今度は平野が広がっている。このクリストレイという像は、そのちょうど境目に立てられている。

グアナファトのセントロからローカルのバスに乗って、丘の間を縫っていくルートでクリストレイを目指した。バスが発車した頃はたくさん乗客がいたあのだが、「え?!こんなところで?」と言うところに村があり、だんだん人が降りていって、結局クリストレイに着くころには独りぼっちになっていた。そこまでの丘が連なってグネグネ行く道も観ていておもしろかったので、気付かなかった。あのあたりは鉱山がたくさんあり、いまだに操業しているのか、廃業したのかは分からないけど、たくさん炭鉱のような建物がみられた。鉱山での仕事は危険を伴うので、そのそばには必ず教会が立てられたり、鉱山で働く人たちの家が近くに密集していたり、採取した鉱物を加工するためのアシエンダと呼ばれる建物が近くにあったりするようすは、学校で習ったとおりだったのでおもしろかった。でも大きな店らしきものは全然見なかったので、降りていった乗客たちはグアナファトまで買い物に行ったり仕事に行ったりしているんだろうと思った。

バスを降りながら、おお、観光客、私だけかいな、と思いながら張り切ってバスを降りようとすると、バスの運転手さんに「ここまで来る人あんまりいてへんから、次のバス何時に来るかわからへんから、45分後に出発するから、それまでに戻ってきて」とのこと。もっとだらだら何もせずに時間を過ごそうと思っていたので、えらい誤算である。でもまぁ、いつ帰れるのかわからなくなるのも困るので、運転手のおっちゃんの言葉に従うことにした。

坂道を歩いて、ビューポイント(というか、360度ビューポイントのようになっている)にたどり着くと、一面に広がる平野!!!!!!360度ぐるりと何もなくて、めちゃくちゃきれいだった。キリストの像自体は、「ああ、なんかでかいな。」くらいにしか感じないのだが、景色はめちゃくちゃきれい。しかも、天気がとてもいい日だったので、雲がぷかぷか漂っている様子もなんとも穏やかで、心があらわれた。

やっぱり、「絶景」に弱いな、あたしは、と思った。


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