July 11, 2011

怒る

私は、いろいろなことに怒りまくるタイプの人間だ。もっと前は、世の中のほとんどのことに腹を立てて、呪いたいような、絶望したような気分によくなっていた。最近は、まぁ、落ち着いてきたというか、何でもかんでも片っ端から腹を立てるということはなくなってきた。いやぁ、私も大人になったもんだ、ふ、は、は、と思っていたけど、最近立て続けに、中指を立てて、くそぼけ!!!!と叫びたくなるような怒りにかられた。

一つは、mixiでつぶやいたように学校の先生が5日中4日遅刻してきた件である。

もう一つも学校がらみである。折り紙教室をしてほしいという依頼が、学校のスタッフからあったので引き受けた。折り紙が手に入らないので(手に入ったとしても高価なので)、紙から準備しないとな、と思い、何人来るのか、とか、どういう年齢の人が来るのか、とかを事前に何度か確認したところ、「5人くらい」「子どもと大人のミックス」という回答であった。せっかくなので、似たような折方をするものを何度か練習して、後日覚えていられるようにしようと思い、折り紙のサイトを調べたり、案を練ったりしてクラスに向けて準備を進めた。私のスペイン語が怪しいので、視覚的に分かりやすくする必要があったので、それにも配慮した。当日に、「もう一人増えるかも」というアナウンスをされたのだが、いざふたを開けると、その時間になって集まった人数は0人。少し遅れて1人やってきた。メヒコのことだから、時間に遅れるのは想定内なので他のメンバーを待ってみることにして、そのやってきた1人と話をして時間をつぶしていたが、一向に現れる気配がない。ので、その子とマンツーマンで折り紙を教えることにした。マンツーマンだと、少し難しいものにも挑戦できるのでそれなりに、楽しく折り紙ができたと思う。しかし、準備していたものは全て水の泡。大人数でするように流れを立てていたので、用意していたマテリアルの大半は使い物にならなかった。そのクラスを企画してきたスタッフであるが、途中から折り紙教室に入ってきて「わ~、難しいね~」などと言っている始末である。そうじゃないだろう。他の参加者は来れるのか、来れないのか、どうなっているのか、一言何か報告があってもいいのではないかい??これには、さすがにカッチーンと来た。

これは、文化の違いだろうか??私は文化の違いから来るすれ違いにいらっとしたのだろうか??

私はそうは思わない。その人の「仕事の仕方」である。彼の振る舞いには、誠意が感じられない。その点に私は激しく怒りを覚える。折り紙教室のアイディアは気に入ったし、私に手伝えることだったので喜んで引き受けた。引き受けた以上は、ていねいに取り組むべきだと思い、自分のするべきこととできることを準備してきた。その準備をあざ笑うかのような彼の態度には私は、本当に腹が立ったし、失望した。

この怒りのせいで、金曜日はやけっぱちだったが、時間が少し経ったので今こうして分析している。この気持ちは自分の中だけでもやもやさせておくわけにはいかないので、もちろん、学校にはクレームのメールを送った。残念だが、私はその折り紙教室の話を持ちかけてきたスタッフの授業はもう二度と受けたくない旨も伝えた。

信頼関係は、こんなにも簡単に崩れる。築くのは難しいが、崩れるの一瞬である。

冷静になって、この2件の腹の立つ出来事の怒りを覚えるポイントを考えると、「ていねいな仕事をしていない」と言う点である。ここではっとするのだが、私の両親は「ていねいな仕事」をする人たちだ。ものすごい仕事はしないが、しなければならないことはちゃんとしていると思う。私の見る限りではそうである。彼らの背中を見て育ったんだな、と気付く。そして、「ていねいな仕事」をする人間であろうと気持ちを新たにするばかりだ。

全くもって、腹を立てるのは体力がいる。

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