December 03, 2009

好きな言葉

言語と関わっていると、好きな単語や言葉と出会う。その場合、「意味が好き」なのか、あるいは「言葉の響きそのものが好き」なのかに大別される。後者の場合、ネイティブスピーカーからしてみると、「は?!なんで?!」と思われることがある。

例えば、私の一番好きなドイツ語は「punkt」である。意味は、「点」である。なぜ好きかと聞かれても、響きがかわいいからとしか答えようがない。そう言うくだらない理由で好きな言葉は人それぞれあるはずである。これが結構おもしろかったりするから、日本語を学習している友だちがいると「一番好きな日本語の単語は何??」と聞いてみたりする。ある友だちは、「あばら骨」と言っていた。理由は、「あばら骨」と発音する時の口の動き方がたまらなく気持ちいいらしい。「あばら骨」の発音なんて意識してしたことがないけれど、それを聞いてからゆっくりと発音してみると、破裂音が多くてなんだか言いたくなる言葉かもしれない。

このような「なんか知らんけど好き」と言う言葉に出会うのは、語学の習い始めに多いような気がする。今まで知っている言葉の響きとなんだか違っていて、妙に引っかかるからだろう。前置きが長くなってしまったけど、そんな無性にいいたくなる言葉に今日出会ったので、早速紹介しようかというわけです。

その単語とは、"montón"である。「たくさんの」という意味らしい。モントン、もんとん、モン豚……。後ろの"o"のところにアクセントがあるから、もんんという感じで、なんかわざとなまってみたような感じである。それなのに、"ん"の音が2回もあるから、なんかフランス語っぽさ(ここからはあくまでもイメージ)さえ漂っている気がする。巻き毛のおっさんたちが、コーヒーカップを片手に小指でも立てながら物憂げに「モントン……」とかなんとかつぶやいていそうである。(これは完全に妄想)

明日から、なんとかこの"monón"を使って会話をしてみたいもんである。

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