April 26, 2010

4-5時間

今日は、前から気になっていたバスから見えていた青空市っぽいのを見に行くことにした。いそいそと支度をしてバスに乗って出かけた。

ついてみると、それは骨董市だった。アンティークのものが多く取り扱われていて、じいちゃんが商売気なさそうに店番しているところが多かった。アンティーク……!!!私のような財力の人間にそこを楽しめる余裕があるはずもなく、また、店がわから見てもただの冷やかしと言うのがばればれなので特に相手にもされず……。いやぁ……、すてきだったなぁ、ガラクタの数々。素敵な自転車があったので値段を試しに聞いてみると、1500ペソ。ううむ。500ペソなら欲しかった。規模もそんなに大きくないので、あっという間に一回りしてしまった。買うものも特にないので、そのままそのあたりをぶらつくことにした。

毎週日曜日は、歩行者天国、と言うか、チャリンコ天国になる道路があるグアダラハラ。この、骨董市の開催されていたところからすぐそばにある、AVE.チャプルテペックも片側がチャリンコ天国になるので、そこを徒歩でぶらぶらと歩いた。チャリンコで疾走、あるいはスケボーで悪ふざけしているのを見るにつけ、本当に自転車が欲しくなってくる。安い自転車、手に入らないものだろうか。

↑の写真は、今日ではないけど、チャリンコ天国の日の写真。ベビーカーも走っていりゃあ、キックボードも、ローラーブレードも何でもあり。本気で鍛えている人もいれば、私みたいにぶらぶら時間をつぶしに来ているような人もいる。これが毎週開催されるんだから、本当にすごいと思う。

チャプルテペックをぶらぶら歩いて、木陰で腰を下ろして休んでいたけどコーヒーが飲みたくなったのでコーヒー屋へ。そこで2時間ほど道行くチャリンコの人を観察したり、本を読んだりして過ごした。ああ、優雅だ。

これだけで帰るのもおもしろくないなぁ、と思ってセントロに行くか迷いながら歩いた。セントロは先週も行ったから、特に見たいものはなかったのだけれど、まぁ、散歩がてらいってみようかなと思ったのだ。そんなことを考えながら歩いていると、R51(ルート51)というバスが目に付いた。

「そうだ、トナラへ行こう!!!トナラに行って、母の日のための何かと、植木鉢を買おう!!!」

と思いついた。お母さんからは、いつも荷物を送ってもらってばっかりだなぁ、と思っていたので何かこっちからも送ってみようかなと思っていたのだ。そして、自分自身には、最近木を育て始めたので、植木鉢が必要だったのだ。この間、買ったままのしょぼいプラスティックの植木鉢のまま日に当ててやっていると、強風にあおられてひっくり返って土が共有階段に撒き散らされるという惨事だったのだ。木も、せっかくがんばって育とうとしているのにさぞびっくりしただろう。これは早急にちゃんとした入れ物に入れてやらねば、というわけである。

トナラに着いたころにはテアンギスも早いところは店じまいをし始めた頃だったけど、だいたい見に行きたいところはもう決まっていたので、あせらずにぼんやりと散策した。初めてトナラに行ったときは人の多さと、テアンギスの多さに圧倒されて全然楽しむ余裕もなかったけれど、何回か行くうちに好きな店やどこに何があるかわかってきたので、遅くに着いてもなんだか余裕。

まず植木鉢。なんだかよぼよぼのじいさんの店で購入。じいさんは、案外ちゃっかりしていて受け皿までさりげなくすすめて来て、と言うか、手に持たせてきて、なんか値切るのもはばかられてじいさんにはい、はい、と言いなりになって購入。所狭しとあほほど並べてあるので、どの柄を買っていいのか本当に困ってしまう。見すぎるとワケがわからなくなるので、大体一目ぼれで手にとったものを結局買うことにしている。しかしこのメヒコの不思議なところだけど、家に持ち帰ると悩んでいたときよりもさらにずっとよく見えるんである。そして、すうっと家になじんでくれるんである。あんなど派手な柄のくせに、不思議だ。早速木を植え替えてみたけど、やっぱりしょぼくれたプラスティックの鉢に入れておくよりもずっといい。さあ、これからも元気で育ってくれよ。

お母さんに送る分には、コースターにしようと思っていて、いいのがいい値段であった。色も単色にせずにいろいろ入れてみた。お母さんの友だちの近所のOさんがブログをしていて、それにお母さんが今度の荷物に入れるようにどうやらTシャツを買ってくれたようなことを書いてあったので、コースターだけ送るのもなぁ……という気になってしまった。続きは、修理に出しているカメラが仕上がったときにセントロでもうろついて他にええもの探そうかな。

トナラ、短時間だったけれども十分満喫することができた。帰りのバスも、行きたい場所によって乗るバスを使い分けると言う技も身につけてきたので、プラサのCD屋さんに行くために、プラサ経由で帰ることにした。探していたCDはなかったけど、猛烈におなかがすいていたので、アイスクリームを買ってふらふらと出て行くと、乗りたいバスがもう来ているではないか!!ラッキー、と思い飛び乗ってまもなくバスが発車した。発車してすぐに気がついたのだが、逆行きだった。……やってもうた。と思ったけど、「早く降りて逆方面に乗り換えよう」の気持ちよりも「面倒」「どうせ暇やし」「お金もったいない」の気持ちがはるかに勝ってそのまま乗ることにした。巡回ルート(かなり広範囲だが)なので、乗り続けていればいつか着くのでそのまま身を任せることにした。本来なら10~15分くらいで着くところを、1時間20分くらいかけて帰ってきた。

そういうわけで、今日は無駄に移動をたくさんして無駄にバスに乗った一日だった。トナラはちょっと遠いし、乗り間違いなどもあったせいで、本日バスに揺られていた時間はタイトルの通りトータルで4~5時間になると思われる。あほである。因みに、本日一人での行動である。奇行である。それを「充実している」と思える私は、自分で言うのもなんだが幸せ者である。(※ただの、おめでたい奴、とも言える。)

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