April 12, 2011

カルチャーショック

その国の文化というものは、やっぱり、離れてみると逆に鮮明に感じたりするものだ。日本から見たら、アメリカもたいてい大雑把ないい加減なイメージがあるかもしれない。しかし、メヒコからやってくると、この国はなんてきちんとしているんだろう、と言うことに驚かされることが多々ある。

例えば、バスがバス停でしか止まらないということ。メヒコでは、とりあえず角っこに立って試しに手をあげてみればバスが止まってくれることが多い。だからバス停のサインもあってないような、なくてあるようなものだと思っていた。しかし、この国ではバス停はバス停で、それ以外のところでは止まってはくれないことに驚いた。

バスについてもう一件。上に書いたことと一緒だけど、少し言い方を変えると、バス停で止まってくれるということにも驚いた。メヒコでは、バス停といわれているところに立っていても「乗りたいんやけど!!!」という意思表示のために手を挙げないとバスは止まってくれない。そのために、いかにかっこよくローカルっぽく手を挙げるかさんざん研究したというのに、この国では、バス停のマークの下にぼけ~っと突っ立っているだけで、何の合図もせずにバスが止まってくれるんである。「あ、バス来たのに手を挙げ忘れてる!!!」と思ったときにはもうウインカーを出してバスが減速して止まってくれようとしているのだ。これには驚いた……!!!

バス関連で驚いたのはバス停だけではない。バスターミナルには時刻表があるし、バスが走りまくって同じ路線のバス同士が抜きつ抜かれつのチェイスを繰り広げることもないし、バスのどこに座ってもお尻は空に浮かないし、バスの運転手は制服を着ている。同じ路線同士ですれ違うときもバスを止めてぺちゃくちゃ話したりしないし、いきなり止まってコーラや昼ごはんを買いに行ったりする運転手もいない。ど、どうなってるんだ?!?!もちろん、流しのギター弾きやDVD売りが入ってきて車内でギャーギャーなることもないし、この子はまだ生まれたばっかりでしょう?!というまさに赤ら顔の赤ちゃんをやわらかい毛布にくるんで乗車してくるお母さんもいない。

うーん。バスだけでこれだけの違いである。まだまだ私のカルチャーショックは続く。

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