February 07, 2011

Day6: Chichén Itzá

朝6時半。バスが出発。早起き、がんばりましたよ。トゥルム遺跡に行ったときに、小さな遺跡だったけどみるのにかなり時間をかけたから、それよりも大きな遺跡だから、もっと時間が要るだろうと踏んだのだ。チチェンイツァについてもまだ8時半。入場券売り場に少し列が出来ていて、その日の一番乗りの客の中にまぎれた。


中に入るとまだ人もまばらで、広々とした芝生の上に、写真やほんでみていたあのピラミッドがズーンとそびえ立っていた。朝日を浴びて、その堂々たる雰囲気はめちゃくちゃかっこいい。そして、階段が想像していたよりも急だったのに驚いた。何年か前までは、その階段にも上れていたようだが、今はもう上れないようにされていた。残念……。でも、あの急なのを目の前にしたら、転落事故とかあるんだろうなぁ、と容易に想像できる。

遺跡内は、旧チチェンイツァと言うエリアと、新チチェンイツァというエリアに分かれているらしく、まずは旧のほうから見てまわることにした。何か、人が住んでいたと思われる(あるいは、当時の人々の家の再現レプリカ)家があって、中に入れた。中には祭壇があって、壁は土壁で、屋根はわらぶきだった。ユカタン旅に向けて読んだ「マヤ人の精神世界への旅/宮西照夫」という本に出てきた密林の中の家のことを思い出した。現在のチチェンイツァの敷地内は、密林と呼ぶには程遠いけど、この文明の最盛期には木が生い茂っていて、こういう家々が、ぽつんぽつんとあったのかなぁ、といろいろと想像して、ああでもない、こうでもないとまさみとあけみちゃんと時間の旅を楽しんだ。

旧チチェンのほうで、ひときわすごかったのがCaracol(カラコル)と呼ばれる天文台。マヤ文明は天文の知識がものすごく発達していたらしいが、その天文台は本当に見事だった。現在のものと比べても変わらないくらいだ。ドーム状になったところもかなり大きくて、「地球の歩き方」情報によると、いろいろなものを観測するために窓が開けられているけど、その方角がめちゃくちゃ正確なんだとか。昔にも今にも、頭のいい人と言うのはいるもんやなぁ、とあほのあたしはほんまにただただ感心するばかり。

新の方を見るために、またピラミッドのある真ん中の広場に戻ってきたけど、そのころには沿道にお土産やがびっしりと並んでいた。観光客もずいぶんと増えていた。大観光地で、日本人の観光客も多いらしく、客引きには「10ペソ~」とか、「ビンボウプライス~!!」など、日本語も飛び交っている。一体、誰が教えたんだか。

昼を過ぎると、人も増えるし、気温も上がるし、早起きもたたって結構疲れてきた。でも、人の増え方はものすごかったので、やっぱり早くきてよかったと思った。木陰に腰を下ろして持ってきたパンを食べたり、水分を補給して、しばし休憩。

新チチェンのほうには、いけにえをささげるための台とか、ナントカと言う競技場があった。広い競技場の周りは壁で囲まれていて、結構高い位置に丸い穴みたいなのがあって、それをゴールとして競技が行われていたらしい。ハリーポッターの中に出てくるナントカという競技みたいだな、と思った。ハリーたちは魔法が使えるからほうきで空を飛んでいるけど、マヤ人たちは手を使わずに、足と腰でボールをパスしたりしていたらしい。かなり難易度の高い球技だったと思われる。しかも、勝ってもそのチームのキャプテンは生贄にならないといけないらしい。当時の感覚でいうと、それが名誉なことだったんだろうけど、ゲームに勝ったのに生贄て……。罰ゲームですやん。

聖なるセノテと言うところにも行った。セノテと言うのは、「干ばつや疫病が流行すると、生贄や財宝を投げ入れた泉」のことである。楽しみにしていたものの、いざついてみるともう一つ。水位も低いし、別に水の色もきれいと言うほどでもないし。それよりも目玉が飛び出そうになったのはセノテの近くにある売店のアイスの値段。ありえへんくらいにええ値段。暑いのもあって疲れたから、セノテの見下ろしながら、少しうつぶせになったが最後、いつの間にかそのまま眠ってしまっていた。まさみに起こされて、辺りを見ると「何でこいつ、こんなとこで寝てんねん」と不審げにこちらを見る観光客がいっぱいいた。ほっといてくれい。

夕方までがっつり見るという計算できたけど、2時くらいで終了してしまった。あわよくば、バスの時間を変更しようと思ったけど、あいにく早い時間のバスはもう予約でいっぱい。仕方がないので、バスの時間まで時間をつぶすことに。レストランでポストカードを書いたりしていたけど、おなかが空いたので、ピザを食べた。なんで、チチェンイツァでピザやねん、と言う気もしたけど、これがなかなかおいしくて、ばくばく食べてしまった。そんなこんなで時間をつぶしていると、定刻どおりメリダ行きのバスがやってきた。

晩ご飯にはタコスを探すことにした。そういえば、メリダではあまりタコス屋を見かけない。ホテルの兄ちゃんに聞いてタコス屋を探していると、パン屋を見つけたので、パンを買った。大きなパン屋で、種類も豊富。しかも安いと言うありがたいパン屋で、地元の人たちもひっきりなしにやってきていた。

パン屋に誘惑されたりしながら、なんとか小さな市場を発見。そこでタコスを食べることにしたけど、鶏肉の店しかなかった。グアダラハラや他の地域で見かけるような牛肉や豚肉のタコスは見当たらない。メリダの人は、あんまり牛や豚を食べないのだろうか?!謎。とりあえず、タコスがあるかおばちゃんに聞いたら「ある」とのことだったので早速頼んだ。すると、おばちゃんがおもむろに素手で鶏肉をむしりとり、それを細かく割いてトルティージャの上に乗せた。さらに、トマトとかも乗せてくれた。鶏肉と思っていたが口に運ぶと淡白だったので、あれは多分、七面鳥だな。淡白な味だから、こんな風にいろいろなトッピングをするのかな、と思った。

タコス2個ではおなかが膨れなかったから、エンパナーダスというのを頼んでみた。トルティージャを二つ折りにしてなかに七面鳥を入れて、それをさっとあげてくれる。それにチーズやら、Crema(クリーム)をつけて食べる。エンパナーダスに舌鼓を打っていると、まさみはKIBIとかいうハンバーグみたいなものを頼んでそれに苦戦していた。ものすごい硬いらしい。注文したことを若干後悔しつつ、目の前においてあったおんだから気になって仕方なくて、頼まずにはいられなかったらしい。グアダラハラでは見かけたことが無い食べ物だった。

キビは残念な結果に終わったけど、とりあえず、タコスが食べられてよかったよかった。

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