June 15, 2010

雨季

昨日は、朝早く起きたのが災いし、結局午前中はサッカーをつけながらほぼ観ずに転寝と言うばかげた過ごし方をしてしまった。見えていたといえば見えていた、なんともだらしのない結果である。

午後からは、これではいかん、と近くのスタバにのこのこと出かけてきた。読みかけの本とスペイン語学習セットをかばんに詰め込んで。すると、夕方くらいに(と言うか、着いたのが既に夕方だけれど)風がでてきたなぁ、と思うが早いかごうごうと雨が降り出した。雨季の雨である。日本では、このような集中豪雨のことをゲリラ豪雨とネーミングされているが、ここメヒコの雨季の雨は毎日この「ゲリラ豪雨」並みである。テラス席の道路側にいたら、いよいよ雨が振り込みだしたので、壁際に机ごと移動して様子を見た。おさまる気配もなく、しばらくすると店員がシャッターを半分ほど閉めに回っていた。

それにしても、あれだけ威勢良く降ると気持ちがいいと言うものだ。しばらく降り続け、メヒコ人たちは気にするでもなく、雨の音にかき消されないように自分たちのしゃべる声のレベルを上げて必死にしゃべっていた。私も雨の音がでかいのをいいことに、動詞の活用を声に出して練習していた。雨の音がなかったら、たちまちただの気持ち悪い外国人である。

雨がやむと、一気に気温もクールダウンして、木々も埃を洗い流されて、街の透明度が増した気がした。空もなんだかこざっぱりしている。これはいいや、と思いアパートに戻ってからまたもやカメラを持って屋上に出た。夕焼けがきれいで、赤く染まった空の果てから飛行機が飛んでくるのが見えたりして、さっきまであんなに降っていた雨がうそのように感じた。もちろん、屋上にはでかい水溜りができていた。それなのに、排水溝は見当たらないのである。蒸発するのを待つのみの気の長いメヒコの水溜りと言うわけだ。

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