June 16, 2010

Tortilla

メヒコでは、トルティージャが欠かせない。日本で言うところの米みたいなもんである。スープのときにもトルティージャ。タコスのときにもトルティージャ。何はなくともトルティージャ、である。

それだけ身近な食べ物だから、簡単に手に入れることができる。近所のスーパーでもそこにトルティージャ作りマシンがあって、そこからぽんぽんとできあがって、出来上がりを紙でくるんでそれがショウケースの中に入れられてある。お客はそこから持っていって、レジで重さを量ってもらう。量り売りなので、自分の欲しいだけ持っていけばいいわけだ。何日か放置すると、硬くなってしまうのであんまり大量買いはできない。というか、避けたい。それなのに、「何はなくともトルティージャ」の国なので、包まれてあるトルティージャの量は(一人暮らしものからすれば)異常なんである。5センチとか6センチとかは普通である。1枚のトルティージャの厚さは、せいぜい1~2ミリといったところなので、この「何はなくともトルティージャ」の消費量、推測していただけると思う。

今日も、ものすごい厚さのものばかりだったので店員さんに「もうちょっと少なくしてください」、と頼んだ。もう既に包まれてあるやつから減らされるのかと思いきや、ちょうど新しいトルティージャがマシンからぽんぽんと出来上がっている最中だったらしく、出来立てのものをいい具合にくるんでくれた。手渡されたそれは、あたたくてやわらかくて気持ちがよかった。思わずその包みをほっぺたに持っていって、しばらくほっぺたに当てて「はぁ~、気持ちいいなぁ~」とニヤニヤしながら店内を歩き回ってしまった。本人は気持ちいいが、はたから見れば気持ち悪いこと限り無しである。でも、前にメヒコ人がスープを食べるときにトルティージャ入れからトルティージャを取り出して、そのほかほか感が気持ちいいからなのか、手の中でカイロでも持つかのように転がしているのを見かけたことがある。思わずほっぺたに持っていってしまったのも、その心理と同じなんだと思う。

さて、この出来立てのトルティージャはさすがにおいしい。最近はまっている、というか、単なる手抜きスピードメニュー、シンクロニサーダを作ってぱくついた。シンクロニサーダとは、トルティージャにチーズとハムをはさんで焼いたもので、手軽でおいしい。しかも結構腹にたまる。ハムのかわりにミートスパゲティ用に作ったミートソースをはさんで焼いてみると、むわ~~~、うまい!!!!!!

No comments:

Post a Comment