June 18, 2010

Copa del mundo

ここ最近は、ここメヒコでもワールドカップが盛り上がっている。今日は、メヒコ対フランス戦がメヒコ時間で午後1時半からあった。午前中は、いつものようにコーヒーを飲みに出かけていて、これまたいつものように1時くらいに家路についた。その頃には、スタバでもいそいそとテレビを設置して、店内で観戦できるように準備が進められていた。メヒコ戦のときは、みんな試合を見るため客足が遠のくから3杯勝ったら1杯無料というキャンペーンまでしている。これは何もスタバだけではなく、結構あちこちで行われているようだ。スタバの客の少なさとは裏腹に、道路はえらく混んでいた。おそらく、みんながこぞって家に向かっているからだと思われる。メヒコでは、試合を見るために仕事を休む人がいるのは当たり前、政府に認可されている学校では「児童・生徒たちがメヒコ戦を見ないという事態が起こらないように」というお達しさえあるらしい。だから私が聞いた中には、メヒコ戦の日は「ワールドカップ休み」と言う幼稚園もあるんだそうな。加えて、日ごろからお昼ご飯をゆっくりと食べる文化をもつメヒコである。今日は午前の仕事を早めに切り上げて、家に帰ってご飯を家族と食べながらメヒコ代表を応援するということだろう。……納得の渋滞である。

ユニフォームを着た人にすれ違ったり、ほっぺたにメヒコカラー(赤・緑・白)のフェイスペインティングをしたいい大人(1人で歩いている)にすれ違ったかと思うと、中央分離帯のところでは、どこから現れたのか、どこから仕入れたのか、メヒコの旗やメヒコからーのブブゼラやらの物売りがいた。「どこから仕入れたかはわからないが、とにかく売られている」と言う不可思議感、なんともメヒコっぽいと感じる。

私も家で昼ごはんを食べながら、前半を食い入るように観戦した。サッカーはあまり詳しくないし、実況解説のスペイン語もよくわからないのだけれど、フランスのコーナーキックが失敗したら「がははは!!!誰もいない!!誰もいない!!!完全に誰もいないところにパスした!!!!」とか、フランスの選手がファウルをすると、もはや名前はどうでもいいらしく「この14番のやつが、ファウルだ!!!!イエローだ!!!」とめちゃくちゃはしゃいでいる様子が伝わってきた。熱いです。個人感情入りまくりです。メヒコです。もちろん、メヒコの選手は「チチャリート!!!(小さい豆の意)」など、愛称で呼びまくっている。ちなみに、チチャリートとは、1点目をいれたハビエル・エルナンデスのことだ。そしてね、私は思ったけれども、メヒコ代表たちは男前が多い。アップで映ると、長いばさばさのまつげやくりっとした目や、あのしっかりした目鼻立ちとか、オットコマエがたくさんいるんである。

後半が始まって5分くらいで、出勤の時間に……。この試合2-0で勝ったのだが、その得点は両方とも後半に入ったのである。つまり、私はこんなにもワールドカップに食いついてみたくせに一番いいところを見られなかったんである。切ない、としか言いようがない。今は、いつされるとも知れぬ再放送をいまかいまかと待っているのである。はあ、不条理。

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