July 30, 2010

Airport Taxi

空港へ行くときは、なるべくバスを乗り継いでいくことにしている。理由は一つ、安いからである。市バスと空港バスを乗り継いで19ペソである。(これでも去年から比べると4ペソも値上がっている!!)一方、空港タクシーは250ペソである。(これも今年の3月と比べても10ペソも値上げされている。)今回の旅も、できればバスで行きたかったのだが飛行機がかなり早い時間だったのでやむなくタクシーを利用することにした。

飛行機は、普通は国内線なら30分前くらいのチェックインでいいと思うのだが、今回利用したメヒコの格安航空会社vivaaerobusは違う。国内線なのになんと2時間前に空港に行っておかなければならなかったのである。このvivaaerobusのことは、別に書くことにして、とりあえず今回は空港タクシーのことをば。

空港タクシーは予約制で、予約した時間よりも絶対に10分15分と早めに来てくれるし、金額が定額制でチップの心配をしたりぼったくられたりする心配がない。いわゆる、「信頼と実績」のタクシーである。その「信頼と実績」を信頼して利用する気満々でいた。一つ気がかりだったのは、今回の旅は友だちと3人連れで行くことになっていたのだが、それぞれが別の場所に住んでいるということだった。3箇所を回ってくれるのだろうか、そりゃあ「信頼と実績」の空港タクシーならそんなことは分けないはずだ。しかし、裏を返せば「ちゃんとしている」のでいくらか値段が上乗せされることが予想された。その金額を知るためにも、まずは電話だ!!と、張り切って電話をかけてみた。張り切ってはいるが、怪しいスペイン語能力につき、そんなことがちゃんと尋ねられるのか内心は冷や冷やである。しかし、勢いで何とかなるという自信を与えてくれるのがこのメヒコのいいところでもある。

ところが、である。空港タクシーに何度電話しても繋がらない。話し中というわけでもなさそうだ。携帯の画面には「接続に失敗しました」的なメッセージが出るばかり。ううむ。これは困った。とりあえず、次の手を打たなければならないので家の近所にある、黄色いタクシー、いわゆるシティオというその辺を走っているタクシーの基地に出向いてみた。そして、翌早朝にタクシーが必要な旨伝えると、名刺をくれた。3箇所でピックアップ云々の件、異常に早いという点も伝えたが問題ではなさそうだった。

結局、何度トライしても空港タクシーの番号に繋がらないのでシティオの方を利用することにした。電話では不安なので、もう一度基地に出向き身振りと手振りで伝えた。朝の4時15分くらいに着てね、と約束した。家に帰ってしばらくするとさっき約束をした兄ちゃんが家に訪ねてきて何事かと思いきや「おめえ、アパート番号言ってなかったろ!15分くらい前にはちゃんと来てやるからアパート番号を確認しに着たんだ!」と言うことだった。

翌日、朝起きれるかを心配しすぎて寝つきが悪く目覚ましに気付かずぐぅぐぅ寝ていたところ(いわゆる寝坊)へチャイムの音が響いた。4時過ぎ、約束の15分前である。さすが前日にチャイムの場所を教えておいただけある。シティオ、やるじゃないか!!!!もはや「信頼と実績」の称号は、エアポートタクシーではなくてこのシティオに、である。

まずは金額を交渉せねば、と眠すぎてはきそうな頭で金額を聞くと、「多分220くらいじゃないかな」との答え。手元を見てみるとメーターをきちんとつかってくれていた。め、珍しい!!!!友だちのところにも私のこの怪しいスペイン語を頼りにちゃんとよってくれ、そしてすいている道を快適にぶっ飛ばしてくれ、無事に空港にたどり着くことができた。空港の敷地に入ったところで、メーターは200を少し越えたところだった。兄ちゃんは何も言わずにメーターを切ったから、それは若干気になるところではあったが、きっと頭の中に記憶しておくんだなぁ、さてさて、いくらかね、と張り切って「いくらですか??」と聞くと、謎の間を5秒くらい取ってから

「280ペソ」

といわれた。……あれ?!さっきの200前半のメーターの表示はなんだったのか?!?!しかし、ここまでパーフェクトにいい働きをしてくれたので抗議する気にもならず、「オッケイ!!!!」と兄ちゃんに280ペソを払った。

「信頼と実績とちゃっかりさ」が売りのシティオである。

No comments:

Post a Comment