May 14, 2011

reloj

"reloj"とは、スペイン語で「腕時計」のこと。日本人にとって発音が難しいとされている。RとLが入っている上に、Jで終わるからだ。日本語の単語は全部母音(a,i,u,e,o)で終わるから、子音で終わる単語は難しいとされている。まぁ、それはさておき、私はいつも腕時計をつけている。

もう何年も同じものをつけているので、わかる人もいると思うけどFHBというメーカーの文字盤がめちゃくちゃでかくていかついやつだ。その腕時計の秒針が二日ほど前から急に動かなくなった。動くのだけれど、2秒に1回が3秒に1回になり、そして4秒に1回ズババババと一気に動くようになってしまった。一瞬、時計が壊れたかと思ったけど、よくよく考えてみると、買ってから一度も電池を交換したことがないことに気がついた。まだ時間が遅れるということにはなっていなかったので、完全に時計が止まるまで放置しようかなと思ったけど、一軒時計屋さんがあるのをこないだ街をぶらついているときに見つけたので、価格調査までに足を運んでみることにした。

「電池交換できますか??」

と聞くと、

「できるわよ」

とおばちゃん。

「いくらですか??」

と聞くと、みてみないとわからないと言って、時計を手渡すと5秒くらいでぱかっと電池のところを開けて、

「40ペソね」

といった。その手際のよさに妙に感動して気がついたら交換をお願いしていた。でかい文字盤なので、電池の交換自体は簡単だけど、そのカバーを閉めるのが厄介だったらしくてこずっていたけど、ものの5~10分くらいであっという間に直ってしまった。

秒針を見ると、カチ、カチ、カチ、カチとちゃんと1秒ごとに時を刻んでいた。やっぱり、時計はそうでなくちゃいけないと思った。そして、これからはこの時計が時を刻むたびに、あの時計屋のおばちゃんやこの町のことを思い出すんだろう。

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