June 02, 2011

前店


昨日は、移民のことがワカラン!!!とほえていたくせに、今日は一転、「前店」の話をしたい。驚きの落差。単細胞なので、いろんなところに気が散るので気になさらずに。

さて、前店と言えば、学校の前にあるから前店と呼ばれていると私は思っているのだけれど、日本だけのものかと思えば、ここメヒコにも存在したのでびっくりした。メヒコらしいなぁ、と思ったのが、前店が「即席」だと言うところ。おばちゃんやおっちゃんが毎日学校が終わる頃にやってきて、木の下などに店を広げている。日本の前店は、小中学生は買い食いが禁止されているので文房具や学用品、体操服を売っているというイメージだけれど、メヒコではお菓子を学校に持っていってもOKなので(近年は、肥満児が増えすぎているので、お菓子を持ってくるのを禁止している学校もあるそうだが。)、前店でも駄菓子を中心にお菓子やら飲み物が売られている。こなれたもので、机の上シートを広げて、その上にお菓子をきれいに陳列して、あっという間に立派なお店になっている。

学校を終わった子どもたちはかばんを、お迎えのお母さんやお父さん、ばあちゃんやじいちゃん、あるいは年上の兄弟に預けて、小銭を持って前店に群がり、好き好きにお菓子を買って、しばらく学校の周りにたむろしている。迎えに来た家族も、しばらく子どもたちを自由に遊ばせている。小さな街なので、学校に運動場はないらしく、石畳の広場が子どもたちの遊び場だ。どの学年も同じ時間に学校が終了するようで、たぶん12時半か1時前後には終わっているっぽい。メヒコの昼ご飯は2~4時くらいに取るのが普通なので、給食は無く、帰ってから家族と一緒に食べるのだろう。基本的に走り回って、何が楽しいのかきゃっきゃと爆笑しているのだけれど、学年関係無しに、小さい子が大きい子と遊んだり、大きい子が小さいこの相手をしてやったりしているのは、いい関係だなぁ、と思う。しばらく観察していると、ルールもコースもめちゃくちゃなリレーごっこをしていたり、ジュースを持って、とにかく走ったりわけが分からなくて、おもしろい。手をつなぐ子もあれば、いざこざでもめている子もいる。メヒコの子どもたちは、いい顔をしているなぁ、本当。目が大きくてまつげが長いからかわいいとか、そういうのではなくて、中から何かきらきらしたものがが溢れている。そうかと思えば、なんかお金がたりなくなったらしく「セニョリータ、ちょっとお金もらえませんか??」と聞いてきたりするからびっくりである。(悪気は一切ないらしい。)

全ての子どもたちがはけるのが大体2時前。その頃には、前店のおばちゃんたちもさっさと店を固唾家て、商売道具を手提げ袋にいれてどこへとも無く消えていく。どこを切ってもメヒコっぽいなぁ、と私は思うのです。

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