June 22, 2011

筋肉痛

グアナファト。かつて銀山で栄華を極め、今は観光客と学生に溢れかえる小さなかわいい街、グアナファト。

……のはずなのに、グアナファトに来て以来、なぜか私には「体を鍛える」機会が多く提供されている。丘の上に住んでいるので、学校やセントロに行くというだけでも坂道を上り下りせねばならず、十分にいい運動である。標高も2000メートルと、グアダラハラのそれよりもさらに500メートルも高いので、高山の気候に離れていると思っていたけど、それでもやはり来た当初は坂道を歩くとぜぇぜぇすぐに息が切れていたものだ。

そんな健康的なウォーキング生活を送っているところへ、訪れる多くの運動体験。まずは、青空空手。学校の会話の先生が、腕いっぱいにあざをこしらえてきたので、

「どうしたんですか??」

と聞くと、空手のせいだと言う。メヒコで空手?!とそのギャップに興味を持って一度のこのこついていった。すると、公園に集まって空手の稽古をしていた。けりの練習をめっちゃさせられて、かなり疲れたので、これは毎日行っている場合ではないな、と思いそれ以来は顔を見せていない。

昨日、授業の合間の休憩時間にいつもの通りベンチに座って昼ごはんを食べていると、近くの学校の子どもたちが話しかけてきた。その中の一人と話していると、その子はカンフーに興味があるのだという。

「へぇ~、すごいねぇ~」

とふんふんと聞いていたのだが、なぜか話の終わりに

「じゃ、4時にここで待ち合わせよう。動きやすい靴できてね。」

と言われた。

「???」

途中で、遺跡の話になって、近くに遺跡があるみたいなことを言っていた気がしたので、遺跡にでも案内してくれるのかと思い、子どもとの約束なので無視してすっぽかすわけにもいかないので4時に指定された場所に行くと、その子もちゃんときていた。

そして、向かった先は、彼の習っているカンフーの道場であった。まさかカンフーをしに行く約束になっていたとは思わなかったので、とりあえず見学でもさせてもらおうと思ってシフー(先生)と話していたのだけれど、なんか知らんが、

「このズボンを貸してあげよう。さあ、着替えてきなさい。」

と言われ、あれよあれよと、列に混じって「お願いします」なんていいながら、ちゃっかり稽古に参加しているではないか!!!その練習内容は、ハードで、とりあえず周りの人の動きを真似てみた。カンフーをするのは初めてだったのだけれど、空手と違って(といっても、空手も青空空手しか経験したことないけど)、より柔軟性を求められる武術だなぁと感じた。体の硬い私にはなかなか厳しいムーブメントが後半特に盛りだくさんだった。一度の休憩を挟んで、稽古が終了。確実に翌日の筋肉痛を予感させるからだの疲れだった。でも、久しぶりに思いっきり汗をかいて気持ちよかった。メヒコで空手にカンフー。なんでやねん。おもろいなぁ。

帰って、同居人にこのカンフー体験を話すと、

「じゃあ、次は一緒にジムに行こうぜ」

と、更なるエクササイズへの誘いを受けてしまった。

運動の街、グアナファトである。
 

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