November 27, 2010

徹夜・電話・英語

今、昼の1時半。昨日から寝ていない。

今週末は、3連休なので昨日は友だちの家でダラダラとパスタを食べながらしゃべりまくっていた。すると、あれよあれよと夜が明けて、うひゃひゃひゃひゃ、と楽しくなってきた。こうなれば、あほなことをするついでに、早朝にスタバにいってみたくなった。いつも朝起きるのが遅いので、朝の空気感がめちゃくちゃ新鮮。なんか、ひんやりしていてさわやか。テンションは不気味に上がって朝日のまぶしいのさえ、おもしろいという状況。

コーヒーを飲んでいたら、妙に頭が冴え渡ってきた。気になるのは、航空券の価格である。冬休みに友だちが遊びに来てくれるのだが、なぜか私が住んでいるグアダラハラではなく、カンクンのチケットを取ったらしいので、ユカタン方面まで会いに行くことになっているのだ。カンクンはドリゾートなので、私はあまり関心がないし、カンクンだけに滞在しているとおそらくお金がいくらあっても足りないと思われるので、チェチェンイツァー遺跡の方へ足を延ばして見たいと思っている。

メヒコのおもなホリデーシーズンは、3月~4月のセマナサンタと12月のナビダーである。特にこのナビダーの季節の航空券の値段はえげつない。それを分かっていながら、心にゆとりがなく旅の計画を立てられるよな状況になかったので、つい1週間ほど前に旅の情報を集めだした次第である。行きはバスでユカタン方面を目指して、ユカタンで友だちと合流し、飛行機でグアダラハラに帰ってくるというのが大まかなルートなのだが、この飛行機が非常に高い。

ノーマークだった空港からグアダラハラへのルートがあることを友だちに教えてもらい、これはいいや、とルーティングプランを練り直していると、ある日を境にしてその航空券の値段が激値上がりしたのだ。これには驚いた。やく2倍も値上がりしたんである。ど、ど、ど、どういうこと?!?!倍て!!!あほですか!!!!

飛行機のチケットは値段の変動が激しいので、「もしかしたら近づくにつれて安くなるかも」なんていう淡い期待を持っていたのだが、それが間違いだった。この時期になったら、「おお!」と思ったものは即刻購入。これが鉄則のようである。さもなくば「倍」と言う失禁寸前の事態が訪れる。……そういうわけなので、夜があけた今日の値段が何よりも気になる。気になるんですよ。なので、早朝のコーヒーで冴え渡った頭でちょっくらチケット購入の最終検討をすることにした。

もう一人の友だちも、いろいろとプランを練っていて、2人で「やばいなぁ」「あかんなぁ」といいつつ、iPod Touchの小さな画面に血走った眼は釘付け。これ以上値段が跳ね上がって涙を呑むのはもうたくさんなので、大体の見当をつけてダッシュで家に帰って早速購入することにした。

順調に搭乗者と購入者の登録などをする場面にいき、座席を選び、さぁ、払うぞ、と言うときに問題発生。Tarjeta(カード)がなぜか使えないんである。私は、メヒコの銀行のカードを持っていて、そこにはvisaの標記もある。てっきり、このカードでクレジットのショッピングもできるのだと思っていたら、どうやら私のカードにはデビットの機能しかないらしい。なんど番号やセキュリティナンバーを入れても支払いの画面はエラーが出るばかり。あほか、こんなことをしている間にも、ライバルたちは航空券の購入を我先にと急いでいるのではないのか……!!!と、一人でてんやわんやである。

ええい、これは困った、と私が心の師匠と勝手に思っている世話になっているおっちゃんに電話をして聞いてみた。すると、銀行のカードでインターネットショッピングをする場合は、銀行に申請をしなければならないかもしれない、とのこと。宙ぶらりんの予約は、一体どうすればいいのだ。とりあえず、電話をかけてみて、航空会社に尋ねてみろとのことだった。そして、よく分からなかったりだめだった場合はとりたい便の情報を送ってくれれば、チケットを取る手助けをしてくれるとのこと。

トールフリーの電話番号が載っていたが、携帯からだとおそらくチャージされるので、職場の固定電話を使うべくダッシュ。夜通し起きていた者とは思えない機敏さで、我ながらあほやな、と関心。電話は、スペイン語ではかける前から完全にノックアウトなので、申し訳ないが英語で対応してもらった。でも、"Puede habrar con ingles?(英語で対応してもらえますか)"と聞くと、「英語要員」がいるらしく、その専用回線にすぐにつないでくれた。しかし、英語といっても、私も最近しゃべるほうでは全然使っていないし、怪しさはかなりのものである。しかも、相手方の英語要員は、もちろんメヒコ人で、スペイン語なまりの英語が相手である。これは、結構強敵。向こうも、日本語なまりの英語で「やや、何やつ!!」と思っているだろうが、くせのある英語で、しかも顔が見えない電話で意思疎通を全て行わないといけないのは、結構タフである。

自分が困っていることやしたいことを伝えることや、相手がそれに対して応対してくれるのは、特に問題ないのだが、一番難しいのがスペルの確認である。"B"と"D"が似ていたりするので、そのアルファベットのつく単語を言い合って確認していくのだが、一番苦戦したのが"Y"だった。スペイン語では、Yは、ジャ・ジュ・ジョっぽい発音になる。だから、"Young"は、カタカナ英語では"ヤング"だがスペイン語英語では"ジャング"と言う風に聞こえるのだ。だから、一瞬何の単語か分からず、スペルを確認するはずが、逆に混乱をまねいて「え?!なんて??」「ジャング」「ジャ??ジェイ??」「ノー、ワイ」「えっ??アイ??」というめちゃくちゃなやり取りになってしまう。しかし、スペルの確認は、搭乗者の名前のスペルの確認であったり、予約番号のスペルの確認であったり、めちゃくちゃ重要なんである。だから、お互いが納得するまで根気良く確認を繰り返すのだ。

結局電話のお兄さんと質問やら、購入方法やら、支払方法の変更やらを30分以上話し合って納得の予約にありついた。ここまでくると、頭は冴え渡っている。らんらんとしたテンションのその足で銀行に向かいお金を支払って、再び「支払いが済んだ」を伝える電話。ええい、まどろっこしい。でも、「これであなたの予約は完了だよ!」といわれたときは、ほっとした。この一連の予約劇をスペイン語ではとてもこなせなかった。ああ、英語ちょっと分かってよかったな、と思う瞬間であり、ああ、自分のスペイン語は最悪だ、と思う瞬間でもある。

ともかく、これで、帰り道の飛行機の予約は完了した。よっしゃーーーーー。

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