その写真は、お墓の写真でオレンジや黄色い花できれいに飾りつけられているというものであった。墓地と言うと、日本のあの薄暗い感じのイメージだったので、こんなに派手で華美なお墓があるのかと、その時にカルチャーショックを受けたといっても言い過ぎではないかもしれない。人様のお墓を好奇心だけで見に行くのもどうかと思ったけど、せっかくメヒコに実際にいるのだから、これは見に行っておきたい、と思っていたのだ。
そういうわけで、のこのこと墓地に足を運んできた。墓地へは、電車で向かった。メヒコに着てから電車に乗るのは、実ははじめてである。値段は均一らしく、まず専用のコインを購入する。それをゲートに入れて入場するのだ。そのゲートと言うのが、電車と言うよりは、なんだか動物園にでも入場するような感じで、変な感じだった。でも、ホームは電車のホームで、乗り込むと、やっぱり電車で、なんか日本にいるような気分になった。途中から地下にもぐるので、大阪の中央線を思い出させる感じである。帰りは、混んでいたので御堂筋線を思い出した。それにしても、どうして人は自分の知っているものやところと似ていると結び付けたがるのだろう……。
さて、墓地に着くとかなり広い墓地だった。さすがお盆と言うだけあって、「入口」「出口」がしっかりと分けられてあった。混雑を防ぐためだろう。墓地入り口付近では、骸骨グッズを売っているおじさんがいて、メヒコ感がむんむんと漂っている。すでに、そのことに対して違和感も感じないけれど、日本に置き換えて考えてみると相当ぶっ飛んでいる。先祖の墓参りに行って、その墓地の前でしゃれこうべのキーホルダーが売っていたら、どう思うだろうか……。
中に入ってまず驚いたのが、各墓のでかさ。最近はメヒコも火葬らしいが、もともとは土葬だったようで、墓石のふもとには、人の大きさほどの四角いスペースが各々あった。国民の9割はカトリック教徒と言うだけあって(外務省HPより。)、墓石の大半は十字架であった。中には、「家ですか、これは?!」と言うくらい大きなものもあったり、そうじ道具入れのような形のものもあった。私の想像では墓場全体が花まみれになっているのかな、と思っていたけど入り口付近はそうでもなかった。それもそのはず、亡くなった日付を見てみると相当前だ。お参りに来る家族もいないのかもしれない。
▲一面を花で囲まれた墓。私の予想では、全ての墓がこんな風にデコレーションされていると思っていた。
▲こんなバージョンのもあり。紙でデコレーション。花は少しだけ飾ってあるだけ。
▲「お父さんへ、愛を込めて」というメッセージつきの花でできた十字架。真ん中にはグアダルーペ。
▲家族で集まって、死者を偲ぶ。マリアッチをその周りで演奏している家族もいた。死者が生前好きだった曲を演奏してあげるのだそうだ。それにしても、他の人の墓をイス代わりに……。罰当たりではないのか?!
▲花。黄色やオレンジのダリアや菊が主流だった。中には、造花をかざっているところもあった。
▲墓の上に人が乗れないように「危険」のテープをはっているところがあったのだけれど、これはいいのか?!首に巻きつけて、やっぱりなんか、罰当たり感が満載……。
▲注)墓場です。
▲小さな祭壇を作って飾ってある墓も。パンや、砂糖菓子や、ミニチュアのお供え物のオブジェを飾ってある模様。
今日は、ここ最近の中では特別天気がよくて、しかも日差しのきつい日だった。そんな青い空とまぶしい太陽に白い墓石が照らされて、やしの木が揺れて、遠くからマリアッチが聞こえてきたりカラフルな花やコーラが供えてあったり、どれをとっても日本とは異なる様子で興味深いものだった。ところ変われば、墓場もこんなに違うのか、と肌で感じることができた。
昨日、姫路の手作り市行ってきたよ。
ReplyDelete革のたたき売りみたいなことになってた。
そちらは死者の日やってんやなぁ。
ところ変われば違うもんやな!
まるでハロウィーンみたいやし。
こうなると墓場でも写真とりやすいな。
またおもろい写真ガンガン撮ってな◎
>>masami
ReplyDeleteおお!
まさみもてんこもり市いってんな。
うちのお母さんとおおはらさん見かけへんかった??笑
なんか、ええもんゲットしたかい??
死者の日、お墓いったんはおもしろかったわ~。
海外のお墓、たぶん中に入ったのはじめてやったけど、日本と全然雰囲気ちゃうからおもしろかったわ!!
よその墓に腰掛けてる人おったからなぁ。はは。