March 27, 2010

Zacatecas


Zacatecas(サカテカス)という街に行ってきたことは、この間からちょくちょくと書いてあるが、一体どんな街なのかと言うことについてまだふれていなかった。サカテカスは、グアダラハラよりバスで北に5時間ほどいったところにある街だ。私が今まで行ったメヒコの街は、コロニアルな街が多いけどこの街もそんなコロニアルタウンの一つである。セントロは石畳がひかれてあり、落ち着いた雰囲気で、観光客も多い。友だちから、「グアナファトを大きくした感じ」と聞いていたが、本当にその通りで、街を一望できる「ピピラの丘」と言うのがグアナファトにはあったが、サカテカスには「ブーファの丘」というところがある。

私たちは、サカテカスに5日間いたのだが、特にこれといったことをしなかった気がする。ブーファの丘でさえ行くことができなかった。行く気はあったのだけれど、風が強くてケーブルカーが動いていなかったのだ。それで一気にテンションが下がり、なんだか行く気持ちが萎えて結局行かなかった。では何をしていたのかと言うと、ひたすらリラックスしていた気がする。坂道を闇雲にうろついたり、公園に行ったりそういうことばかりしていた。幸運にも、訪れたときにちょうどインターナショナルカルチャーフェスティバルなるものが開催されていて、文化的な催し物にただで、あるいは安くで参加することができた。ショートフィルムフェスティバルも開催されていて、2プログラム計13本の映画を40ペソで見ることもできたのも良かった。

ショートフィルムフェスティバルは、アジアの部とメヒコの部を見ることができて、アジアの作品は韓国・台湾・中国のものだった。日本のショートフィルムのみを上映する日もあるらしかったけど、日が合わなかったので見ることができなかった。ショートフィルムフェスティバルとは別に、「おくりびと」の上映も私たちがサカテカスに行く数日前にあったらしい。友だちにDVDを借りてみたらとてもおもしろい映画だったので、メヒコ人や(あるいは他の国の人)は、あの映画をどういう風にみられるのか(笑えるところもたくさんある映画なので、そう言うユーモアは伝わるのかなど)興味があったからぜひ彼らと一緒にみてみたかった。サカテカスに来ていた週に、グアダラハラでもフィルムフェスティバルが開催されていて、それを逃したのが残念だったけど、サカテカスでもフィルムフェスティバルにうまい具合に当たって良かった。

上の写真は、泊まったホステルの屋上から見える風景。屋上がテラスになっていて、イスや机が置いてあったから、そこに毎朝コーヒーと食べ物を持って上がって、朝ごはんを食べたり、本を読んだり、日向ぼっこをしたりした。サカテカスに戻ったら何がしたいといわれれば、案外これが一番したいことかもしれない。そしてそれは、とても贅沢なことだと思う。

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