September 19, 2010

街歩き

久しぶりに1人でグアダラハラの街をほろほろほろほろと歩いてきた。無性にセビーチェが食べたくなり、そういえば、いろいろ買いたいものもあるしなぁ、と向かうはセントロ。

まず向かった先は、問屋街。キャミソールがうそみたいにぼろぼろになって、これ以上着るのは忍びないので問屋街で買うことにした。前にも一度買ったけど、これが意外と丈夫で、メヒコの強い洗濯機にも余裕で耐えてくれているので、これはいいや、と同じ店へ。そして、他のものもふらふらと見つつ、目的地はセビーチェの屋台。土曜日にしか出ていない店なのでいつも行くたびにえらくにぎわっている。一時はあほみたいに毎週通っていたけど、夏休みがあったりなんだりでしばらく来ていなかった。セビーチェとカマロン(えび)のセビーチェを食べた。ああ、うまい。やっぱりここのセビーチェはめちゃくちゃおいしい。そして、なんかよく分からないけど机においてあるラー油みたいな出で立ちのソースをかけると、酸味のあるセビーチェにぴりりとスパイスが加わってめちゃくちゃ美味。1人でもしゃもしゃと食らう。

後うろうろと回ったのは布屋さんとプラサテクノロヒア(電化製品のプラサ)。テクノロヒアは、もう買いたいものが決まっていたので台湾の姉さんとおそらくその夫が営む店舗へ直行。そのお店で既に何度か買い物して顔を覚えてもらっていて、しかもおなじアジア出身のよしみと言うことで、こちらから値切らなくてもスペシャルプライスで提供してくれる粋な店なのだ。そこでこの間買ったカメラの保護フィルムを購入。

布屋さんでは、ジャケットの劣化したゴムを入れかえるための同じような黒いゴム、それからこの間買ったチアパスの小物入れ(カメラケースとして使う予定)を改造するためのボタンを買った。しかもそれらが小売りや何十センチ単位で購入できるからメヒコの布屋さんはすごいと思う。素材王国メヒコは、「あれがこれだけあればなぁ」というニーズにばっちりこたえてくれるのである。だから、何かを作ってみようかなと言う気にさせるし(いや、これは実際に、メヒコの手作り人間人口は恐ろしく多いであろう!!)、壊れたところを修理・修繕しようと言う気にもさせてくれる。この間まで、独立記念日向けに「VIVA MEXICO」な柄の布が多くあったけれど、それらはちょっとばかり隅に追いやられて、台頭してきたのがハロウィン・死者の日柄の布。メヒコではハロウィンは特に盛大に祝われないけれど、流行って来ているようだ。近年の日本での異様なハロウィンの盛り上がり方に似ている気がする。しかし、ハロウィンの3日後の11月2日はメヒコの祝日「死者の日」があり、それも骸骨がメインキャラクター(?)なので、布の柄はどっちゃらでもええわ、という両イベントを兼ねまくっているのである。

セントロの後は、あるプラサでメヒコや中南米の工芸品市のようなものが行われていると言う情報を仕入れたので、それに行くつもりにしていたので、セントロは去ることに。……と思ったら、文房具屋街を通ったら死者の日グッズがもはや売り出されているではないか……!!!骸骨の飾り物もほしいなぁ、と思いながらいろんな店を見てみようと、結局だらだらとセントロに居続けてしまった。死者の日特別ロテリア(メヒコのビンゴゲームみたいなもの)も売っていて、これがめっちゃくちゃかっこよかった。普通のロテリアよりも値がだいぶ張るので今日は保留と言うことにしておいた。

遅くなったがちゃっかり工芸品市にも足を運んできた。メヒコの工芸品は、各地方によってカラーが全然違う。その違いが最近分かってきた。オアハカからもたくさん工芸品が来ていて、木の置物とかテーブルクロスとか去年オアハカに行ったときにたくさんみたので、それらに再びあえてなんだか懐かしさすら感じた。目新しかったのは、まだ行ったことのないミチョアカンの工芸品である。籠の作り方が、ハリスコ州のものとも、この間行ったチワワ州のものとも違っていて興味深かった。作りたての籠は、まだいいにおいがして、そのにおいはチワワの籠と似ていた。チアパスのブースでは、インディヘナの女の子たちが店番をしていて、お互いがしゃべるときに民族の言葉を使っていて、その音があまりにもスペイン語とかけ離れていてびっくりした。チアパス、絶対に行きたい。

充実のEl día del お一人様。

【写真:プラサで入ったトイレ。遠いよな、これ。……紙まで。】

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