October 12, 2010

San Juan De Dioz

今日は、バスの割引券を買うためにセントロへ行ってきた。明日(10月12日)は、民族記念日で休みになるらしく、割引券売り場は今まで見たこともないような長蛇の列。

昼ごはんは、セントロに来たときはお決まりのメルカードコロナにある安くておいしいロンチェ(サンドイッチみたいな食べ物)を食べようかなと思っていたのだが、ふらりふらりとサンファンデディオス(一番大きな市場)に足が向いた。ここの2階には、FONDAと呼ばれる軽食街になっている。マリスコス(魚介類)からメヒコ料理からなぜか寿司まで揃うバリエーションの食堂街である。歩いていると猛烈に客引きにあうので、いつもそこを歩くときは顔がこわばるのだが、歩いているうちにおいしそうな食べ物につられてついついイスに座ってしまうのがオチである。

今日は、久しぶりに「ザ・メヒコ!!!!」な感じのプレートランチが食べたくなったので、メヒコ料理のお店のカウンタに落ち着いた。隣に座ったおっちゃんがいろいろと話しかけてくれておもしろかったので、おっちゃんとおなじメニューを頼むことにした。でかいチレの中にチーズが入っているChile relleno(チレレジェーノ)である。それと付け合せのサラダと、フリホーレス(豆)と、アロス(ご飯)がついたプレートメニューで、もちろんトルティージャは食べ放題。これで30ペソ。安い。トルティージャは、目の前でおばちゃんが練った粉を丸めて、押して平たくして鉄板で焼いてくれる。熱々のふわふわでめちゃくちゃおいしい。おっちゃんはものすごい勢いでトルティージャを食べていたが、私ものろのろとしたペースではありながら調子よく何枚も食べた。トルティージャの皿が空になるたびに「もっといる??」と聞いてくれるので、思わず「は、はい!!」と言ってしまう。最後の一枚に「そんなにでかいのは食べられへんのやけど……」というと、特別に小さいトルティージャを作って焼いてくれた。こういう粋なところが好きだ。

食べ終わった後に、なぞの物体を鉄板で焼いていたから、「これは一体なんですか??」と尋ねると、「いや~、実はよくわかんないんだよね~~!!もらったものの、調理するのははじめてでさ~!!鶏肉の部位らしいんだけど!!」とのことだった。白くてぶよぶよした薄い皮のような物体で、「何でも食べられるらしい」だけでとりあえず焼いてみているのがおもしろかった。店の人も隣に座っていたおっちゃんも話し好きで、いろいろ質問されたり、またスペイン語を教えてくれたりした。「またいつでも食べに来なさいよ!!」と笑顔で送り出してもらって、腹も心も満たされた。

サンファンでは、DVDを買った。この間見つけて気になっていた「じゃりん子チエ」を今日は買ってみようと思っていたのだ。なぜに「じゃりん子チエ」のようなコテコテの大阪下町のアニメがここメヒコで取り扱われているのか不思議で仕方がない。そして、はたしてチエちゃんたちはスペイン語をしゃべっているのか?!それもみてみたい、という興味にかられたのだ。それと、この間はなかった「El castillo en el cielo(天空の城ラピュタ)」もあったので、それも買ってみることにした。

そんなことをしているうちに、あっという間に夕方である。やっぱり、セントロはおもしろい。

ちなみに、家に帰ってさっそく「じゃりん子チエ」をみてみた。残念ながら、吹き替えはなく、字幕がスペイン語になっていた。でも久しぶりに見る「じゃりん子チエ」はおもしろすぎた。声優陣が豪華すぎる。上方のコテコテ芸人ばっかりズラズラと。花井先生の笑福亭二鶴師匠の声とか聞くだけで、「昼ごはんでっせ~」を思い出して笑ってしまった。店の人に、「トトロと同じ監督の映画を出してほしい」と頼んだらなぜかこの「じゃりん子チエ」を出されて、やっぱりメヒコ人からしたらどれも日本のアニメなんて一緒なんだな、と思っていたが、この劇場版じゃりん子チエの監督は高畑勲さんだった。「平成たぬき合戦ぽんぽこ」とかって、確かこの人やんね?!それにしても、メヒコの人たちは、このじゃりん子チエを見ても「おもしろい」と思うのだろうか……。メヒコとじゃりん子チエが結びつかなすぎて、想像ができない。ううむ。

No comments:

Post a Comment