September 02, 2009

返金

この間スーパーに行った。すると、ケチャップが安くなっていた。メヒコに暮らすのも初めてなら、そもそも1人暮らしが初めてなので、最初は物の値段と言うものが本当にわからなかった。やはり、数をこなすことは大切で、しょっちゅうスーパーに足を運んでいると「これはお得や!!」というのが最近わかってきた。そこで見つけたこのケチャップ。

支払いが済んでレシートを何気に見ていると、値段がどうも違う。しかも「安い」と飛びついてにやにやしながら買ったケチャップの値段が違うのだ。メヒコのスーパーは、リュックサックや手提げ袋を持って入店できないことになっていて、出入り口で預けなければいけない。そこがサービスコーナーのようにもなっているから、そこで値段が違う旨を伝えて、差額を返金してもらおうことにした。

まずは、預けていた荷物をなんなく返してもらって、レシートを見せながら「ネダン、チガウ、ナンデ??」と知りうる限りのスペイン語で言ってみる。すると、買い物カードがあるかどうか聞かれて手渡すと、なにやらピピピッと機械を操作して買い物カードを返された。肝心のケチャップを返してくれるそぶりがないから、「アノ~、ケチャップ??」と催促してみた。何を言っているかは推測だけど、「返品したいのかと思って返品手続きをした。現金じゃなくて、ポイントに換算して返品しておいたから!!」と言っていた。「ケチャップ、カイタイ、ホシイ、ヒツヨウ」と言うと困った顔をされて、お互いにどうしたものか、と言う雰囲気に。安いと言っても普段から30円くらい安いくらいだから、あきらめたらよかったのかもしれないけれど、なんか、これでいいことにしてしまってすごすご帰るのも、何かかっこ悪いなぁ、と思ってジェスチャーやら日本語交じりのスペイン語(「あ~、これ、イル!!ワタシ、これカウ!!」)で交渉していると、偉い人がやってきてパラパラパラパラ~とスペイン語で説明してくれた。「えーっと、イマ、このネダンムリ??チガウヒカラ??」とこうなれば、徹底抗戦でジェスチャーやら顔の表情やらフルに自分の機能を使って、ケチャップを取り返してあわよくば返金してもらうことにした。

メヒコで驚いたのは、英語をしゃべれる人がとても少ないと言うこと。英語をしゃべる人も、スペイン語なまりの英語なので、聞き取るのがめちゃくちゃ難しい。でもここはメヒコ。英語に頼るのは筋違いなので、極力ポンコツスペイン語で勝負することにしている。でも、向こうも私のスペイン語があまりにひどいから、これは共通の言語があった方がお互いが助かるかもと思い、英語をしゃべるかどうか確認して見たけど、二人とも「ノー」とのことだった。こうなれば、頼むぜ、私のジェスチャー!!!(すでに、スペイン語は役立たず。)

「ワタシ、コレ、ホシイ!!ヤスイ!!ダカラ、カウ。デモ、レジ、ネダン、チガウ!!ナンデ~~!!デモ、ホシイ!!」多分、日本語に訳せばこんな感じの片言をもこえた片言にお姉さんも根気強く付き合ってくれて、結局百聞は一見にしかずなので、「ココデス、ココデス!!」と売り場に一緒にみにいってもらった。

一回ポイントに換算して返金すると言う処理をしてしまっていたので、やたらとサインをさせられたり、住所や名前や電話番号を書かされたり、とややこしい手続きをするはめになったけど、三個目のサインを書いたあとにようやくケチャップと差額が手渡された。……おお、あきらめなくてよかった!!!なんか、ものすごく迷惑をかけた気がしたけど、笑顔で対応してくれたあの姉さんたち、優しいなぁ……。まぁ、間違えた値段の返金は、当たり前と言えば当たり前だけれど、この対応が妙にメヒコにしてはばか丁寧で親切だったものでびっくりしてしまったのでした。

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