September 20, 2009

VIVA MEXICO!!!

9月16日は、メヒコの独立記念日だった。その前日の9月15日の夜、Grito de la independencia(独立の叫び)と言うのがあるということで、セントロ(町の中心)まで見に行ってきた。

前日大使館から来ていたメールでは、前年にモレリアで独立記念祝賀イベントの際に手榴弾が投げ込まれた、と注意を喚起するメールが来ていた。夜のセントロは危ないと聞いていたので、お金も最低限だけを持って行くことにした。マリアッチフェスティバルのときに友だちになったメヒコ人の友だちと夜のセントロで待ち合わせ。人が多くて、屋台もたくさん出ていてなんだかお祭り気分。フェイスペインティングをしていたり、さまざまなメヒコグッズを持っている人や売っている人がいた。まずは、腹ごしらえに、とタコスを食べることにした。



トルティージャが2枚重ねになっていて、 溢れんばかりに具がはさまれてある。

 
セボージャ(たまねぎ)、サルサ、シラントロ(香草)、リモン(ライム) を好きなだけトッピングして食らいつく。メヒコのタコスは本当においしい。どうして日本ではメヒコ料理を見かけないんだろうと、本当に不思議になる。日本人、好きな味だと思うのだけれど。

腹ごしらえもすませて、「叫び」の会場へ。州庁舎のバルコニーから夜の11時に州知事が何かを言うらしい。全身をメヒコカラー(赤、白、緑)でそろえている人や、旗を持っている人、ビバメヒコのソンブレロ(帽子)をかぶっている人など、いろんな人がいてにやにやがとまらない。じろじろとそんな人たちを見つめてしまうけれども、メヒコ人からしてみればアジア顔の私たちのほうがよっぽど珍しいらしく、なぜか「一緒に写真をとってくれ!!!」と次から次へと頼まれた。



▲シナロア州から来ていた女の子。



▲ソンブレロに、ポンチョ!!

11時ちょうどに聞いていたとおりにバルコニーに州知事が出てきて、何かを言っている。何を言っているかはさっぱりだが「VIVA!!!!!!」と叫ぶところは思いっきり「ビバ~~~~~!!!!」と叫んだ。叫びが終わると、今度は花火が始まった。




こ、これは、花火と言うよりも火災に近いのでは、と言うくらいにものすごい勢いであたりから閃光が炸裂した。そして、VIVA MEXICOという文字がメヒコ色で現れると、会場からはものすごい歓声が上がった。




そこからの花火は、まさに「乱れうち」という言葉がぴったりだった。飛ぶ、飛ぶ。そして、一番驚くべきは、その花火との距離の近さ。火のついたまま地面に落ちてきそうなほどに近かった。カテドラル(教会)と花火のポストカードを見かけたことがあったけど、あまりに花火がでかいからてっきり合成写真か何かかと思っていたら、その映像がまさに目の前に広がっていて、「すごい!!!!」の一言に尽きる。た~まや~、なんて風流なものではなく、その激しさは増すばかり。

 

これは、もはや花火と言うか、なんと言うか……。あっけにとられていると、謎のオブジェだと思っていたものにも火がついて、人の顔が現れた。彼こそが、革命の父と歌われるドローレスイダルゴ。しまいめには、イダルゴさんの顔の部分がくるくると回りだして、もうどうにでもして、状態。



今まで見た花火の中で、一番すごかった。見に行って本当によかった。危ないといわれていたけど、やはりなんでも自分で足を運んでみてみないと本当の姿は見えない。細心の注意を払うのはもちろんだけれど、注意をしすぎて大切なものを経験しなかったり、見逃してしまうのは惜しすぎる。日本には、独立記念日がないから、日本にあるどの記念日とも違った雰囲気でおもしろかった。メヒコ人はメヒコが大好きなのがすごく伝わってきた。唯一びっくりしたことといえば、言われていた時間ぴったりにイベントが始まったという点。こればっかりは、メヒコタイム(遅れる)では済まされないようだ。


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