September 14, 2009

スタバ

スターバックスの回し者のように日本にいたときはスタバに通っていた。本をもって行ってひたすら読んだり、手紙をひたすら書いたり、ひたすら友だちとしゃべったり。スタバにはとりあえず「ひたすら」時間を使いにいっていたような気がする。そしてここメヒコでも、スタバが近所にあるのでちょくちょく足を運んでいる。

メヒコでもスタバはそこらじゅうにあるけど、私の近所のスタバはかなりゆるい。客の平均滞在時間が長すぎる。それを知っている私の滞在時間もかなりのもの。週末は、5~6時間平気で居座っていることも。何をするわけでもないけど、友だちとしゃべり倒し、そして人間観察。この場所ほど人間観察のしがいのあるところはないのでは、というくらいに面白い人たちがたくさんいる。滞在時間が長居と言う原因のひとつに、医学部の学生がいつも勉強している。いわゆるかしこマンズ。そして、神経質に新聞を読んでいる人や、パソコンの画面をにこにこしなが見つめているおっちゃん(多分、チャット)、店の椅子を自分の家のようにアレンジしてすっかりくつろぐ青年、インターネットだけしに来ていると思われる少年など、目が離せないんである。

それに加えて、このスタバは店員がゆるい。通っていると、顔を覚えられて、いつも私の顔を見たら笑ってくる店員やらもいる。その中の一人にLuisという店員がいる。Luisはいつにも増してご機嫌で、カップに私の名前を書いてくれるのかと思いきや、「ETOO」と書いてきた。これは、私がいつも注文するときに「え~っと~、えっと~」と言っているかららしい。「さては、私の名前忘れたやろ?!」と尋問すると、笑ってごまかされた。でもこのLuisくんは、「グリーンティラテのエスプレッソ追加」という私の好きなメニューをきちんと作ることのできるレア店員なのだ。前に違う店員に頼んだら、危うくTAZO TEAの緑茶にエスプレッソを入れたものを作られかけた。そんな気持ちの悪いもん、普通に考えたら違うって気付けよ!!と心の中で突っ込みつつ、Luisは働きっぷりこそゆるいけど、わかってくれるいい奴だなぁ、としみじみしてしまう。この日は指さし会話帳を持っていてえらく食いつかれて、他の店員ともしばらくこれをネタにしゃべった。店員3人が指さし会話帳に夢中になっていろいろ質問してきているその間、レジのほうはどうなっているのかと言うと、一人が黙々と働いているのであった。

日本のスタバではありえないというようなことが起こる(むしろ、ありえないというようなことしか起こらない)このスタバは、愛すべき行きつけの店だ。

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