September 10, 2009

郵便局

今日、郵便局に行ってきた。メヒコに来て驚いたことの1つに、郵便局あるいはポストの数が極めて少ないと言うことがあげられる。来てすぐに、ポストを求めて歩き回ったり、郵便局を探し回ったりしたものだ。血眼になって探していると、「メヒコの人は、手紙なんて書かないよ。電話すれば済むじゃないか」と言われた。確かに電話も便利だし、メールも便利な世の中。でもだからと言って、郵便システムがあまりにも軽視されてやいませんか。それとも本当に手紙を書くと言う文化がこの国にはないんだろうか。それはそれでさびしい気がすると同時に、そんなことで街の郵便局とポストの数が少ないのは非常に困る。ポストは場所がわかってきたけど、郵便局は歩いていける距離のものは未だに一箇所しか知らない。

その郵便局まで歩いて20~30分。だから行く時はなるべくたくさんの用事を携えていく。そして、切手もまとめて買っておくようにしている。この間、せっかくせっせと足を運んだのに、まさかの「切手品切れ」で涙をのんだ。だいたい、郵便局のくせに切手を切らすとは何事だ、しかしこの怒りを伝えられるほどの語学力は持ち合わせておらず、ひたすら「ナンデ?!」を繰り返し「ないものはない」とあっさりと切り捨てられたので、のんだ涙は2倍増。

この間友だちが行ったら、切手はあったけど、こんなものを買わされたと見せてくれたのが7.5ペソの切手。「これを2枚はれば日本に届くって言われた」といっていたが、日本までは14.5ペソ。7.5ペソ×2枚は15ペソ。……50センターボ、多く払わされることになっているけど、これはいったい……?!大は小をかねる、と言うことだろうか。……不可解。

そんなことがあったのも聞いていたから、今日はしっかりと「あたしは14.5ペソぶんがほしい!!!」と伝えようと鼻息も荒く意気込んでいくと、郵便局にはいつものあの兄さんがいた。まずは、すでに書いた手紙の手続きをする。カードがでかすぎるからと、1通追加料金を払わされた。重さは大丈夫だったのに、大きさで引っかかるとは意外だった。もう1通は切手を貼っていなかったので、通常料金を支払うとわざわざ切手を出してきてくれた。いつもは、味気ないシールの値段をはるくせに。もしや、この間行った時に欲しい金額の切手がなかったので、その他の種類を見せてくれと頼んで、「いいね~、いいね~」を連発していたのを覚えていたのだろうか。「あのアジア人、切手に妙に喜ぶな」と思われていたのだろうか。それならそれで、ありがたい。いつも「ちょうどの額の切手がないから」と2枚のコンビネーションで買わされるのだが、今日はぴったりの金額の切手を出してきてくれた。しかも、通常版とは違う大きなサイズの切手。「新しい切手??」と聞くと、「そうだ」と頷いた。「おお、いいね~」と喜ぶと、郵便局の兄さんも、心なしかうれしそう。

この兄さんは、基本的に愛想がないけれど、今日はうれしいことに「おまえ、スペイン語ちょっと上達したな!」的なことを言ってくれた。切手もたくさん買えたし、予期せぬ一言ももらえたし、スキップでもして帰りたい気分になった。

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